マギ　237話

例の計画を実行する時が来た。
ウーゴは皆に「アルマトランにはもう資源がない！生き延びるために、
全く新しい豊かな世界へ移動しなければならない」と伝え、
皆が驚く中、自分の計画を説明し始めた。

そのあと、ウーゴは異種族の長老たちを集め、自分の考え事を語る、
それは新しい世界には王様が必要だという事。
確かにソロモンは王がいない、完全に平等な世界を望んでいた、
でも皆はそんなに強くない、知能があるからこそどんな知的生命体も余計な事を考えてしまう、保身や不安にかられてしまう、だからそんな大勢を支える心の柱が必要なんだ。

ウーゴはそれを異種族の長老たちと相談し、結果、マギシステムという答えが出た。
マギシステムとは、アルマトランに存在する3人のマギという存在を新しい世界にも引き続き、彼らが王を選ぶ、王に必要となる「力」を金属器として地下都市に眠らせる事。
そして異種族の長老たちに金属器の守護神になって欲しいとウーゴは言う。
ずっと寂しい地下都市で誰もいなくなった死の街でたったひとりきり待つ事、
それは異種族の長老たちにとって辛い事ですが、
新世界で繁栄していく子孫たちのためにと喜んでと引き受けた。
ウーゴ自身は迷宮やマギシステム全体を管理していく聖宮の番人になった。

計画を始め、「ある一部」を除いた全ての知的生命体の姿と言語は統一され新天地へと移り住んだ。
魔導士だった者達は長く記憶を保持し、トランの民と呼ばれるようになる。
原始竜や赤獅子達は力が強すぎて新世界のルールには当てはめきれなかったため、
住む大陸ごと新世界の南の果てに移動させ、
アルマトラン時代の姿と記憶をそのまま持ちながら暮らしていく事に。
しかしその1000年後にアル·サーメンが復活、
異空間に封印されつつも意識だけの存在となり世界に介入し始め、
貧困や戦争を起こり黒いルフが増えていく。
それを見たウーゴはシバのルフをアラジンに与え、誕生させた。

時が過ぎ、アラジンは大きくなって、
聖宮での孤独感は耐えずに、泣きながら自分が生まれた意味をウーゴに訴え出す。
ついにアラジン、「マギ」の物語りがここから始まった！