試合前のコート練習中、ボールが白鳥沢の方に転がっていく

取りにいく日向「スミマセン！アザーッス…」

取ってくれた人の顔を見て、弁慶だ…と思う日向

直後その人がレオンさんと呼ばれその名前に驚く(カッコイイと思う？)日向

3年生・天童「今のチビっ子　絶対獅音(れおん)に弁慶ってアダ名つけたぞ」

3年生・大平(レオン)「イメージ違いでゴメンな…」

3年生・山形「烏野かぁ〜　今回も青城が来ると思ってたけどな〜」

1年生・五色「誰が来たって力でねじ伏せればいいだけです」

2年生・白布「大口はもっと実力つけてからたたけよ」

天童「まあまあまあ　相変わらず言う事と前髪がカッコイイね五色は！」

五色「ありがとうございます！！」

烏養「牛島に決められんのはもう割り切れ　切り替えて取り返す！それでいい！

向こうだって機械じゃねえんだミスは必ず出る！やることわかってるな？」

一同「ハイ！！」

そして整列の時間

天童「若利君、今日も頼むよ」

大平「お前が頑張んなさいよ　若利だけに頼るんじゃない」

天童「弁慶かよ」

五色「牛島さん！！この決勝で俺の方がエースと呼ばれるに相応しいと証明してみせます」

ギロッとした視線の牛島「ああ頑張れ」

吹き出し笑いをする天童

山形「本心から頑張れって言っちゃってるからほんとタチ悪い」

決勝にはテレビカメラもガッツリ入っている

整列した両チーム

ドキドキしている日向「（これに勝った方が…全国…！！緊張する…けど…なんか…！ぐああああ！！）」

お互いに礼した後、振り返って反対側にも礼をするのだが

振り返らず立ちっぱなしの日向

影山「こっちにも礼だボケ！」

月島「バカが漏れてる恥ずかし」

そんな日向を心配するイズミンとコージー

両チームのスターティングプレイヤーの紹介が場内アナウンスされる

田中姉「うぅ…アイツらの緊張うつってきた…」

嶋田「アップん時の日向の1発見た時は割りといい雰囲気かなと思ったけどな」

滝ノ上「白鳥沢にとっては何度も踏んだ道　対してこっちは初めての決勝　初めてのセンターコート　平常でいられないのも無理ねえよな…」

月島兄「決勝が初ってことは5セットマッチも初ですか」

嶋田「決勝は3セット先取5セットマッチ　TVとかで見るトップレベルと同じな」

田中姉「ええ！？めっちゃ疲れるじゃん！！」

嶋田「それな…スタミナも心配だ…」

沈黙する一同

田中姉「アタシらが暗くなってどーする！？」

ポジションにつく選手達

嶋田「いつもと違うスタートだな」

滝ノ上「いつもはサーブ強い奴か、日向前衛スタートだもんな　牛島に対してできるだけこっちの高い壁がマッチアップする様にじゃねえか」

澤村のサーブで試合開始

菅原＆山口「（いいコース！！）」

サイドラインギリギリに飛んでいった澤村のサーブ

五色が見極めて流してアウト

道宮「！！　惜しいっ…！」

澤村「スマン！」

東峰「次々！」

大きく息を吐く澤村

田中姉「うう…呑まれんなよぉ…！」

相手のサーブはネットインする

月島「田中さん」

東峰と田中が対応に向かうがオーライと同時に言ってしまい、結果お見合いしてしまう

田中「ぐぅああっスンマセンッッ」

東峰「わりっ！」

月島兄「アアアもっと大きい声出しなさい蛍…！！」

嶋田「やっぱ固いな烏野…！」

叫ぶ菅原「おちつけええええ！！自滅してる余裕無えぞオアア！！何にビビってやがるテレビか！！浮かれてんじゃねええ！！」

ジロっと菅原を見る審判

澤村「わかった！わかったからスガもおちつけ！」

田中「（スガさんこええっ）」

武田「…自分よりハイテンションで来られると逆に冷静になるの法則…」

烏養「何がきっかけでもいい…1発決めて調子乗ってくれ！」

菅原「（やっべェ〜めっちゃ主審にニラまれたああ）」

続いての白鳥沢サーブ

澤村がレシーブし、アタックは月島

拾われるが少し乱した模様

相手のトスはもちろん牛島へ

東峰・月島・影山の3人がブロックに跳ぶが牛島の打点は高い

強烈なアタックは西谷の方へ

捉えた、と思いレシーブする西谷だったがボールはその手を弾いて飛んでいく

西谷「…出たな…”左”」