走っている一護の前に立ちはだかるナックルヴァール。

「!」

一護「お前さっきの…グリムジョーはどうした？」

ナックル「グリムジョーってあのワイルドなリーゼントか？あいつならあっちで寝てるぜ」

「あれっ、こっちだったかな　こん中の道どうにもややこしくて苦手だな…」

一護「グリムジョーが敗けたのか？」

ナックル「何でも勝ち敗けで物事語るのヤメねェか　俺そういうの苦手でさ」

一護「オメーの好みなんか訊いてねえよ、答えろ」

ナックル「答えないね、名前くらいなら答えてもいいぜ　アスキン・ナックルヴァールだ」

斬魄刀を握りしめ、アスキンに向かっていく一護。

とその時、周囲一帯が闇に包まれていく。

一護＆ナックル「!!!」



別の場所で震えている岩鷲「な…何だァ!? きゅっ…急に暗くなって…寒くなりやがった!」

茶渡「いや…気温が下がった訳でも暗くなった訳でもない　これは…寒気だ…」

井上「こんな…何も見えてなくて何も聞こえてないのに…こんなに寒気が止まらない…」


一護「…この霊圧…京楽さん…なのか…？」


【リジェ】

上空に浮かんでいたリジェが建物の屋上に降り立つ。

リジェ「…錯覚か？空が暗くなったように感じる…」

背後から現れた京楽。
何やら不気味なオーラを放っている。


リジェ「…ようやく自分から出てきたか…」

京楽「お待たせしちゃってご免よ　ところで…感想を訊いていいかな」

「今のキミに世界はどう見えてる？」

リジェ「？」

京楽「暗くて淋しくて絶望的に見えてるかい」

リジェ「成程、これは君の能力か　確かに景色はやや暗くなったように見える　卍解というやつか？」

京楽「卍解というやつだね」

リジェ「暗いのは確かだが絶望的というのは過言だな　なぜなら…」


上空へと飛びあがるリジェ「神の使いは絶望しない」


強力な攻撃に離殿の端が崩壊していく。





リジェ「…君の卍解の能力はこちらに情報が無いけど、分かり切っている事実が1つある　刀の所有者が死ねば卍解は消える」

「!?」

とその時、体に空いた穴に気付くリジェ「何だ…これは…!?」

穴からは血が垂れている。





京楽「 "一段目・躊躇疵分合(ためらいきずのわかちあい)"　相手の体についた疵は分け合う様に自分の体にも浮かび上がる

そして残念な事にその疵では決して死ぬ事はできない」

リジェ「どういう事だ…何が起きている…!」

京楽「言ったろう、卍解ってやつさ　”花天狂骨枯松心中”」





京楽「幕の合間の語りはこれまで、幕の最中は黙で　さて二段目 “慚傀の褥(ざんきのしとね)” 」


リジェの体中に黒い穴のような斑点が無数に浮かびあがってまるで蓮コラ状態。





京楽「相手に疵を負わせた事を悔いた男は慚傀の念から床に伏し癒えぬ病に罹ってしまう」

ゴボっと血を吐くリジェ。

京楽「あれよあれよと三段目 “断魚淵(だんぎょのふち)”」

突如深海に落ちたように水に包まれる２人。

京楽「覚悟を決めたものたちは、互いの霊圧の尽きるまで湧き出る水に身を投げる」



情報入り次第更新予定!!