暗殺教室 ネタバレ 176話
『やってきた時間』

扉絵
「渚と殺せんせーが
　日向ぼっこしている」

煽り
「殺せんせーと28発の弾丸、
　それがこの教室のすべて」

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煽り
「治療を終え…」

クシャミをする茅野

茅野
「くしゅっ…寒…って、うわぁ！？
　ていうか私何て格好！？」

服の前がはだけている茅野

イトナが茅野の平らな胸を見る

イトナ
「かわいそう」

茅野
「何が！？」

前原が上着を茅野にかけてあげる

前原
「いーじゃねーか、殺せんせー
　髪まで結ってくれたんだぜ」

涙目の茅野

茅野
「服から直して欲しかったよ」

岡島
「いやいや、あの手厚い
　殺せんせーの治療だ

　ちょっと位、巨乳に
　治してるかもしれねーぞ」

矢田
「そーなの、殺せんせー」

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E組が後ろに振り向くと
殺せんせーが地面に倒れ込む

殺せんせー
「ふぃーっ、疲れました」

渚ナレ
「倒れ込んだ殺せんせーは…
　いつになく満足気で…
　いつになく弱々しく」

動けない殺せんせー

殺せんせー
「皆さん、暗殺者が瀕死の標的を
　逃がしてどうしますか」

一同
「！？」

殺せんせー
「わかりませんか？殺し時ですよ
　楽しい時間は必ず終わるものです
　それが…教室というものだから」

上を見上げる菅谷

菅谷
「………！！」

上空では天の矛が光っている

渚ナレ
「膨れ上がっていくレーザーの光は…
　予定に変更が無い事を雄弁に
　残酷に物語っていた

　今、僕等が殺さなくても…
　もうすぐ発射されるレーザーが
　殺せんせーの全てを破壊する

　暗殺期限まで３０分を切り
　今すぐに発射されても
　おかしくない時間だった」

俯いているE組
その時、磯貝が口を開く

磯貝
「…皆、俺達自身で
　決めなきゃいけない

　このまま手を下さずに…
　天に任せる選択肢だってもちろんある

　手、上げてくれ
　殺したくない奴…？」

E組全員の手が上がる

磯貝
「…OK、下ろして
　…………………
　殺したい奴…？」

渚ナレ
（いつだって…
　銃とナイフと先生がいた）

E組での１年間過ごした
様々な思い出が蘇る

そして手を挙げたのは…E組全員



それを見てニコッと笑う殺せんせー

渚ナレ
（…これが、僕等の答えだ
　僕等は殺し屋、標的は先生

　絆を守って卒業するために
　恩師に対してすべき事
　皆が痛いほどわかっていた）

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殺せんせーの触手を
E組全員が押さえる

ナレーション
「【殺せんせーの弱点37】
　全員で押さえられれば動きが止まる」



渚ナレ
（二学期の期末テスト
　目標を達成した僕等へのご褒美に
　先生が教えてくれた弱点）

中村
「…こうしたら…動けないんだよね
　殺せんせー」

殺せんせー
「その通りです、中村さん
　握る力が弱いのが心配ですけどねぇ」

その言葉に動揺する中村

中村
「…！！」

その言葉にE組全員が
悲痛な表情で力を込める

渚ナレ
（殺すためとか何だとか
　理由は深く考えなかった

　１年ずっと褒められ叱られ
　育てられた先生の触手を

　皆が強く握り直した）

原
「ネクタイの下、心臓…だよね
　最後は…誰が？」

奥田がチラッとカルマに目をやる
だがカルマは動かない
そして渚が立ち上がる

渚
「…お願い、皆
　僕に…殺らせて」

寺坂
「…誰も文句は無ぇ」

カルマ
「この教室じゃ…渚が主席だ」

渚が額に汗を垂らしながら
ゆっくりと殺せんせーの上に乗る

渚
（…先生）

殺せんせーのネクタイをめくる渚

殺せんせー
「ネクタイの上から刺せますよ
　もらったその日に穴をあけてしまったので

　そのままにしておきました
　これも大事な縁ですから

　…さて皆さん、いよいよですね

　一人一人にお別れの言葉を言っていたら
　24時間あっても足りません

　細かい事は教室に残した
　アドバイスブックに残してきたので
　長い会話は不要です

　そのかわり最後に…出欠を取ります



　一人一人先生の目を見て
　大きな声で返事を下さい」

煽り
「最後の授業、完結まで、あと4回
　次号、クライマックスカラー29Ｐ」

暗殺教室 ネタバレ 177話へ続く