僕のヒーローアカデミア ネタバレ 80話
『発足爆豪護衛部隊』

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常闇の暴走を止めるべく、
デク、障子が爆豪達の所へ来る
円場を背負っている轟

轟
「障子、緑谷…と、常闇！？」

爆豪
「！？」

障子
「早く【光】を！！
　常闇が暴走した！！」

障子が爆豪、轟の方へ走ってくる
巨大黒影も一緒に追ってくる

障子の左第を狙う巨大黒影
左第を縮めて回避する障子

轟
「見境なしか…っし、炎を…」

爆豪
「待てアホ」

ムーンフィッシュに目をやる爆豪

巨大黒影に踏み潰された
ムーンフィッシュが

個性の歯を地面に突き刺し
それを支えに立ち上がる

ムーンフィッシュ
「肉～～、駄目だぁああ
　肉～～～、にくめんんん
　駄目だ、駄目だ、許さない」

ムーンフィッシュが個性の歯を
巨大黒影の腕に突き刺す

ムーンフィッシュ
「その子たちの断面を見るのは僕だぁあ！
　横取りするなぁああああ！」

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だが次の瞬間、ムーンフィッシュが
巨大黒影の手に掴まってしまう

黒影
「強請（ねだ）ルナ、三下！」

巨大黒影の力を見たいと思う爆豪

爆豪
「見てえ」

巨大黒影がムーンフィッシュを
樹木に勢い良く押し当てていく
その威力によりなぎ倒される樹木

最後にムーンフィッシュを
思い切り放り投げる



ボロボロのムーンフィッシュ
だがまだ暴れ足りない巨大黒影

黒影
「ア″ア″ア″ア″ア
　暴れ足リンゾォ ア″ア″ア″ア″！！」

直後、常闇が左か炎攻撃、
爆豪が右から爆破攻撃を、
黒影に少しだけ放っていく

黒影
「ひゃん！」

その瞬間、小さくなる巨大黒影
黒影が常闇の中に収容されていく



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ガクッと膝をつく常闇

常闇
「ハッ」

爆豪
「てめェと俺の相性が残念だぜ…」

常闇
「…？すまん、助かった」

轟
「俺らが防戦一方だった相手を一瞬で…」

障子
「常闇、大丈夫か
　よく言う通りにしてくれた」

デクの言葉を思い返す常闇

デク
【常闇くん！抗わないで！！
　黒影に身を委ねて！】

常闇
「障子…悪かった…緑谷も…
　俺の心が未熟だった

　複製の腕がトバされた瞬間、
　怒りに任せて黒影を解き放ってしまった

　闇の深さ…そして俺の怒りが影響され、
　ヤツの狂暴性に拍車をかけた…

　結果、収容も出来ぬ程に増長し
　障子を傷つけてしまった…」

障子
「…」

常闇
「そういうのは後だ
　…と、おまえなら言うだろうな」

デク
「そうだ…！敵（ヴィラン）の目的の一つが
　かっちゃんだって判明したんだ」

常闇
「爆豪…？命を狙われているのか？
　何故…？」

ナレーション
「常闇は必死すぎて
　テレパス聞いてなかったのです」

デク
「わからない…！とにかく…
　ブラドキング、相澤先生、

　プロの2名がいる施設が
　最も安全だと思うんだ」

常闇
「なる程、これより我々の任は爆
　豪を送り届けること…か！」

デク
「ただ、広場は依然
　プッシーキャッツが交戦中

　道なりに戻るのは
　敵（ヴィラン）の目につくし
　タイムロスだ

　まっすぐ最短が良い」

轟
「敵（ヴィラン）の数わかんねえぞ
　突然、出くわす可能性がある」

一同の話にキョロキョロする爆豪

デク
「障子くんの索敵能力がある！
　そして轟くんの氷結…

　更に常闇くんさえ良いなら、
　制御手段（光）を備えた無敵の黒影…」

ポカン顔の爆豪

デク
「このメンツなら正直…
　オールマイトだって
　怖くないんじゃないかな…！」

勝手に話を進められた爆豪が言う

爆豪
「何だこいつら！！」



轟
「お前、中央歩け」

爆豪
「俺を守るんじゃねえ、クソ共！！」

障子
「行くぞ！」

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【お茶子＆梅雨 vs トガ】

ナレーション
「時間はちょっとだけ遡る…」

トガと対峙しているお茶子、梅雨

お茶子が左腕を抑えている
トガにナイフで少し斬られた様子

お茶子
「…！」

梅雨
「お茶子ちゃん、腕大丈夫？」

ナイフについた血を見つめるトガ

トガ
「ん！ん―浅い、少ない！」

梅雨
「急に切りかかって来るなんて
　ひどいじゃない、何なのあなた」

トガ
「トガです！2人共カァイイねえ
　麗日さんと蛙吹さん」

ナイフで２人を指差すトガ

お茶子
「名前バレとる…」

梅雨
「体育祭かしら…何にせよ
　情報はわれてるってことね、不利よ」

トガ
「血が少ないとダメです
　普段は切り口からチウチウと…
　その…吸い出しちゃうのですが…」

トガが背中の装備から
注射器状の武器を手に取る



トガ
「この機械は刺すだけで
　チウチウするそうで

　お仕事が大変捗るとのことでした
　刺すね」

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２人に突っ込んでくるトガ

お茶子
「来たぁ！」

梅雨
「お茶子ちゃん」

梅雨が舌をお茶子に絡める
そしてお茶子を森へと投げる

梅雨
「施設へ走って戦闘許可は

　【敵（ヴィラン）を倒せ】じゃなく
　【身を守れ】ってことよ

　相澤先生はそういう人よ」

お茶子
「梅雨ちゃんも！」

梅雨
「もちろん私も…つっ！」

梅雨の伸びた舌を
少しナイフで切るトガ

トガ
「梅雨ちゃん」

梅雨
「レロ…」

トガ
「梅雨ちゃん…梅雨ちゃんっ！
　カァイイ呼び方、私もそう呼ぶね」

笑顔でそう言うトガ

梅雨
「やめてそう呼んで欲しいのは
　お友だちになりたい人だけなの」

梅雨が跳躍し森に逃げようとする

トガ
「や―！！じゃあ私もお友だちね！
　やったあ！」

トガが注射器状の武器を梅雨に投げる
それが梅雨の髪と木に突き刺さる



梅雨
「！！」

お茶子
「梅雨ちゃん！」

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トガが梅雨に迫っていく
梅雨の所まで来たトガ

トガ
「血ィ出てるねえ、
　お友だちの梅雨ちゃん！カァイイねえ
　血って私大好きだよ」

走ってくるお茶子

お茶子
「離れて！」

お茶子にナイフを繰り出すトガ
だがお茶子はナイフを躱す

お茶子
（ナイフ相手には！

　片足軸回転で相手の直線上から消え、
　手首と首ねっこを掴み
　おもっくそ押し！引く！

　職場体験で教わった近接格闘術！
　G・M・A（ガンヘッド・マーシャル・アーツ）！）

トガをうつ伏せ状態にし
押さえ込むお茶子



お茶子
「梅雨ちゃん、ベロで手！
　拘束！出来る！？痛い！？」

梅雨
「凄いわ、お茶子ちゃん…！
　ベロは少し待って…」

トガ
「お茶子ちゃん…あなたも素敵
　私と同じ匂いがする」

お茶子
「？」

トガ
「好きな人がいますね」

お茶子
「！？」

トガ
「そしてその人みたく
　なりたいって思ってますよね
　分かるんです、乙女だもん」

お茶子
（何…この人…）

トガ
「好きな人と同じになりたよね
　当然だよね

　同じもの身につけちゃったり
　しちゃうよね

　でもだんだん満足できなくなっちゃうよね
　その人そのものになりたくなっちゃうよね

　しょうがないよね」

トガがステインの顔を思い浮かべる

トガ
「あなたの好みはどんな人？

　私はボロボロで血の香りがする人、
　大好きです

　だから【最後】はいつも切り刻むの
　ねえ、お茶子ちゃん楽しいねえ」

　恋バナ楽しいねえ！」

トガが押さえ込まれた手首をくるりと返し
お茶子の左腿に注射器状の武器を刺す



お茶子
「！！」

梅雨
「お茶子ちゃん！？」

注射器状の武器の管を
お茶子の血液が流れていく

トガ
「チウ、チウ」

吸っている音を声に出すトガ

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その時、デク達が近くの茂みから現れる

障子
「麗日！？」

梅雨
「障子ちゃん、皆…！」

その一瞬をついてトガが
お茶子を振り切り走り出す

お茶子
「あっ、しまっ…」

トガ
「人増えたので殺されるのは嫌だから、
　バイバイ………！？」

驚いたような顔をするトガ

そのトガの目線の先には…
障子に背負われている
ボロボロのデクの姿



トガが頬を染めながら
森の中へと走り去っていく

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お茶子
「待っ…」

追おうとするお茶子

梅雨
「危ないわどんな個性を
　持ってるかもわからないわ！」

轟
「何だ今の女…」

梅雨
「敵（ヴィラン）よ、クレイジーよ」

デク
「麗日さん、ケガを…！」

お茶子
「大丈夫、全然歩けるし…
　っていうかデクくんの方が…」

障子
「立ち止まってる場合か早く行こう」

デク
「とりあえず無事でよかった…
　そうだ一緒に来て！

　僕ら今、かっちゃんの護衛をしつつ
　施設に向かってるんだ」

お茶子
「…ん？」

梅雨
「爆豪ちゃんを護衛？
　その爆豪ちゃんはどこにいるの？」

デク
「え？何言ってるんだ
　かっちゃんなら後ろに…」

後ろを振り向デク、轟、障子
だがそこには爆豪がいなかった
そして常闇の姿も消えていた

デクナレ
（この非常時に誰も…
　油断する人間なんているハズなかった）

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その時、木の上から声がする
そこにいたのはマジシャン風の敵



マジシャン
「彼なら、俺のマジックで、
　【貰っちゃったよ】　」

一同
「！！」

マジシャン
「こいつぁヒーロー側（そちら）に
　いるべき人材じゃあねえ

　もっと輝ける舞台へ
　俺たちが連れてくよ」

マジシャンの右手をよく見ると
２つの小さな球があった

デク
「！？っ返せ！！」

煽り
「奇術襲撃！勝己を救えるのか…！
　出久の奮闘やいかに！」

僕のヒーローアカデミア ネタバレ 81話へ続く