ニセコイ ネタバレ 207話
『ダイガク』

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白いタキシード姿の集が立っている

るり
「…あれ？舞子君？どうしたの
　そんなかしこまった格好して…」

集
「やぁ、るりちゃん
　もうメイクは終わったかい？」

るり
「は？メイク？」

集
「とうとうこの日が来たね
　そのドレスよく似合ってるよ」

るり
「ドレス？なんで私がドレスなんか…
　ちょっと待って、さっきから話が
　全然見えないんだけど…」

集
「君こそ何を言ってるんだい
　今日は僕らの大切な…
　大切な結婚式の日じゃないか」

るり
「え…」

ドレス姿のるり

【夢終了】

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るりが目覚ましの
ピピピという音で目を覚ます
青ざめているるり

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【学校】

小咲
「…どうしたのその顔…（汗」

るり
「…別に…何でも…
　ちょっと今世紀最大の悪夢を見てね
　今、気分が世界の終末レベルなの」



小咲
「ふ～んどんな夢だったの？」

るり
「語りたくもないわ」

るり
（なぜ、なぜあんな夢なんか…
　よりによってあんな奴との
　あんな夢を見るだなんて…）

教室からちょうど出てきた楽

楽
「あ、おはよう小野寺」

小咲
「一条君おはよう」

楽の後ろから顔を出す集

集
「おや、るりちゃんじゃない
　おは…ばぁ！！」

直後、るりが集を蹴り飛ばす



楽
「集！？」

小咲
「るりちゃん！？」

集
「ぐふっ…楽よ…オレの墓前には今限定の
　ボンヤリスペシャルバーガーを是非…」

楽
「バカヤロウ！こんな時ぐらい
　もっとでけぇもんねだりやがれ！
　セットもつけてやる！」

小野寺
「？」

るり
「フー…フー…」

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【放課後】

公園で話している小野寺とるり

小野寺
「…何かあったの？舞子君と」

るり
「別に、私がアレを制裁してるのなんて
　茶飯事でしょ」

小野寺
「でも…さっきは舞子君、
　何もしてなかったよ？

　最近そういうの多いよ？

　なんだか舞子君にだけ
　当たりが強いっていうか…」

るり
「…そんな事　アイツの
　普段の行いが悪いせいであって…

　何、小咲、アレの肩を持つの？
　あんたアレがどんな人間か分かって…」

小野寺
「ヒィ！！暴力は…！
　暴力はよくないかな～っと…！」

るり
「私のことよりあんたはどーなのよ
　もう3年生なのよ？」

小野寺
「うっ」

るり
「このまま卒業までズルズル行くつもり？
　受験だってあるんだしいい加減…」

小野寺
「…私は…私だってもう
　告白しようって日は
　決めてるし…///」



ポカーンと驚いた表情のるり

るり
「…そーなの？いつ？初耳」

小野寺
「そっ…それは言わない！！
　告白したら言うから…！！」

るり
「そう…」

るり
（まぁあんまり期待してないけど…）

小野寺
「…るりちゃんは恋愛とかしないの？」

るり
「は？」

小野寺
「私は端から見れば舞子君とは
　お似合いに見えるんだけど…」

るりが怒った顔をする
小野寺が机の下に隠れてしまう

小野寺
「嘘です、全部気のせいでした（汗
　るりちゃんと舞子君は
　全くお似合いではありませんでした」

るり
「そうね小咲
　言葉には気をつけないと
　社会に出て苦労するわよ」

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【本屋】

るりが1人で本屋に行き
参考書コーナーをみている

るり
（全く…どうしてあんな奴と…
　もし恋をするにしてもマシな相手なら
　幾らでもいるだろうに…）

そんな事を考えながら
手帳にはさんである集から貰った
おじいちゃんとの写真を見ている

その時、1冊の本が
るりの視界に入ってくる
差し出したのは集

集
「…姫知利大を目指すなら
　こちらの問題集がオススメですぜ？

　難関大学の頻出問題を完全網羅！

　その上、長文読解に必須の
　1300語を効率的にカバー

　…と、とってもお得！
　1冊いかがです？」

睨むような鋭い目線のるり



るり
「…どうしてあなたがここに」

集
「おや？参考書とか
　買いに来たんじゃないの？
　オレもそうなんだよね～」

るり
「私は小咲の分を見に来てただけよ
　だいたい今頃参考書なんて
　買ってるようじゃ遅いんじゃないの」

集
「あら偶然、オレも後輩に頼まれて
　見に来ただけなんだ～」

るり
（…全くどうして
　こういう日に限って…）

今朝の夢が浮かんでくるるり

るり
「…ちょっといい？舞子君
　今から1発殴っていいかしら」

集
「唐突だね！？（汗
　どうしたのるりちゃん、
　今日はなんだからしくないね！？」

るり
「いいからいいから
　たった1発でいいのよ、
　出来れば2発」

集
「増えた！！（汗
　そんなにカリカリして
　どうしたんだい？」

ハッとする集

集
「なるほどそうか
　今日は女の子の…」

顔面を殴られる集

集
「アレ！？おっかしーな、
　僕女の子としか言ってないのに
　何だと思ったのかな！？」

るり
「もう少し追加しようか」

集
「ごめんなさい失礼な事を
　言おうとしました！！」

るり
（コレが私とお似合い？
　冗談じゃないわ）

るり
「…ところで何であなた
　私の進路知ってたのよ」

集
「そりゃあもちろん知ってるよ
　だってオレも進路一緒だもん」

るり
「はあっっ！？（汗」

集
「いやぁ運命的だよね
　無事合格できたらよろしくね、
　るりちゃん」

るり
「…」

るりが無言でゆっくりと拳を振り上げる



集
「わぁ！！待って待ってるりちゃん
　オレもう体力こんくらい
　(体力ゲージ残りわずか)だから！！」

るり
（そんな…そんな事って…）

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本屋から出た2人

るり
「…ちょっと何で付いてくるの」

集
「だって帰り途中まで一緒でしょ？
　一緒に帰ろうよ～」

るり
「消えて」

るり
（悪夢だわ、まさか大学までこいつと
　一緒だなんて…）

集
「るりちゃんは推薦だっけ
　さすがだね～あそこ結構難関なのに」

るり
「私はあなたと違って
　ずっと前から準備してるのよ
　一緒にしないでくれる？

　あなたみたいに年がら年中
　遊びほうけてきたわけではないの

　いつもいつも何か企画しては大騒ぎ」

集
「あららなんだか敵対心
　むき出しじゃないの～こわいな～

　オレだって真面目な活動くらいしてるよ～
　最近は家庭教師のバイトなんか楽しいかな～」

るり
「家庭教師？」

集
「これが案外楽しくてさ～

　小・中学生対象なんだけど
　すごくやり応えあってね

　結構人気なんだよオレ」

るり
「…ふーん、どうせ女の子と
　2人きりになれるとか下心でしょ？」

集
「半分以上正解です♡」

るり
「死んでくれる？

　…あなたが人に物を教えられる
　器とは思えないけどね

　私より成績上だからって
　油断してると足元すくわれるわよ

　卒業までには絶対
　逆転してみせるから」

集
「おや、心配してくれるなんて
　嬉しいねぇ

　でもだったら尚更
　るりちゃんには負けられないなぁ

　だってるりちゃんが
　オレより成績上になったら

　こうしてつっかかって
　くれなくなるでしょ？」

そう笑顔で言う集
驚いた顔で見るるり

集
「…つってね♡」

変なポーズをとる集



集が顔面を殴られる

るり
「今からでも志望大学を変えない？
　それがお互いの為だと思うのだけど」

集
「ぐふっ…人生の大切な選択を
　易々と変えちゃいけないよ…

　それにるりちゃんは
　外国語学部でしょ？

　オレ学部違うしそんなに心配
　しなくても大丈夫かと…」

るり
「…そういえば学部どこなのあなた」

集
「教育学部」

るり
「！？」

集
「先生になろうと思ってるんだ、オレ
　良い先生になれるか分からないけど」



るりが動揺したような表情をする
集が先生が好きだった事を思い出し
るりの頬に汗が流れる

るり
「…あなたは…舞子君は…
　まだ先生のことが好きなの？」

少し驚いている集
ハッとするるり

るり
（何を聞いているの私
　そんなことこれっぽっちも
　知りたいわけじゃないのに…）

集
「…それは…」

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その時、外人の幼女が
後ろからるりにぶつかる

外人の幼女
「hm…Do you know
　where my mommy and daddy are？

（あ…あの…わたしのパパとママを
　知りませんか？）」



集＆るり
「え…（汗」

るり
「…こ…これっていわゆる…？」

集
「迷子ってやつ…？」

るり
「多分…」

煽り
「始まる初めての共同作業！？」

ニセコイ ネタバレ 208話へ続く