ニセコイ ネタバレ 211話
『ホシフルヨルニ』

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煽り
「万里花…！？どうした…！？」

元気がない万里花

千棘
「万里花…どうしたんだろう？」

楽
「なんかショックな事でも
　あったんじゃねーか？」

千棘の方を睨む万里花

千棘
「！？」

万里花が千棘に何かを投げつける

万里花
「えいッ！！」

千棘
「キャ～！！
　ちょっと何なのよ…！！」

楽
「ん…これは…」

千棘
「！！」

それを見て驚く千棘

万里花が投げたのは
ニセコイ人気投票結果、

千棘が1位

千棘
「ぎゃー！！私が1位だー！！」

小咲
「おめでとう、千棘ちゃん」

楽
「おー！」

鶫
「わっ…！わっ…！
　お嬢が…！1位で…！わー！！」

春と風が会話している

春
「髪、きってくれてありがとね」

風
「いえいえ」

本を読んでいるるり

るり
「…」

羽
「投票してくれてありがとう」

花
「…（無言」

エルレイン（ダブルアーツ）
「…あれ？なんで私、こんな所に？」



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人気投票結果、応募総数15795票

1位：千棘　　4443票
2位：小咲　　4337票
3位：鶫　　　2048票　　
4位：万里花　1623票
5位：春　　　1041票
6位：るり　　 793票
7位：羽　　　 216票
8位：花　　　 186票
9位：風　　　 165票
10位：エルレイン=フィガレット
　　　（ダブルアーツ）159票
11位：楽　　　156票
12位：ポーラ
13位：集
14位：本田
15位：夜
16位：御影
17位：華
18位：ゴリ沢
19位：千葉県のYさん

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作者コメ
「人気投票ついにこの子が
　一位になる時が…！

　沢山の投票
　ありがとうございました！」

感想戦コメント



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天体観測を皆でする予定を立てた楽達

台風はそれるとの予報だったが…
進路は戻り直撃してしまい

集合時間よりかなり早めに来ていた
楽・千棘・小野寺は学校で3人きりに…

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煽り
「降りしきる雨」

教室にいる楽、千棘、小野寺

小野寺
「風…強くなってきたね」

スマホでチェックする楽

楽
「本当にド直撃らしいからな
　しばらくは動けそうもねぇな」

小野寺
「せっかくの天体観測だったのにね」

楽
「いっそ台風の目にでも入れりゃ
　少しは見えるかもな」

千棘
「…それどのくらいの確率よ」

楽
「それよりお前、雷大丈夫か？」

千棘
「うん…今のところ平気
　大きいのは怖いけど…

千棘
（うう…よりによって
　こんな時に台風なんて…

　告白…どうしようかな

　恋の流星群も見えなきゃ
　効果なさそうだし…）

小野寺
（とはいえ1度決めたことだし
　やっぱり今日告白…？
　いやいやでも…うーん…）



千棘＆小野寺
「はあ…（ため息」

楽
（…なんだか思ったより落ち込んでんな
　そんなに楽しみだったんだ天体観測…）

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何か考えつく楽

楽
「…ったく、なに辛気臭い顔
　してんだよ2人共

　こうなったら逆に
　この状況を楽しもうぜ？

　考えてみりゃこの状況だって
　結構面白いぞ？

　たった3人で夜の学校を貸し切り状態
　めったに出来ることじゃねぇ

　とにかくまずは腹ごしらえといこうぜ、
　コレ、オレが作ってきた弁当」

6段の重箱などを出す楽

千棘＆小野寺
「わぁあ～すごい！！」

楽
「元々皆で集まってから食べようって
　話だったろ？

　このままじゃ無駄になるから
　好きなように食べようぜ

　お茶もあるし甘味もあるぞ」

小野寺
「コレ1人で作ったの？」

千棘
「相変わらず凄いわねぇ」

楽
「はいコレ、小野寺のぶん」

小野寺
「あ！大学いも！」

楽
「千棘のは肉も量も多めな」

千棘
「キャ～！分かってる～！！」

小野寺
「フフッ…確かに楽しまなきゃ
　損だよね」

千棘
「そうね、こうなったら
　パーッといきましょ！」

小野寺
「私も皆で食べようと思って
　お店のお菓子持ってきたんだ」

千棘
「うゥ…私の荷物ほとんど
　鶫が持ってるわ…
　色々準備したのに…」

楽
「まぁまぁ細かい事は気にせずに
　いっただっきま～す！」

食べながらわいわい話をして
楽しい時間を過ごす3人



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千棘
「…アハハハ！
　それであの時あんたがさぁ」

楽
「あれ1年の時だっけ？2学期？」

小野寺
「そうそう、10月くらい」

千棘
「いやぁ本当に色々あったわねぇ」

小野寺
「3年間同じクラスだったおかげだね」

楽
「皆もう受験生になっちまったし

　なかなかそーゆーバカも
　出来るなくなるな

　…そーいや今更だけど、2人って
　ちゃんと進路決まったのか？」

千棘
「え？あー…まぁ…一応ね」

小野寺
「私も」

楽
「え、そーなのか？」

小野寺
「この前、一条君と春と3人で
　和菓子のコンテストに出たでしょ？

　私そこで少し思う所があって…
　結構挑戦なんだけど」

千棘
「私も割と挑戦…かな」

楽
「へ～…2人共なにを目指してんだ？」

千棘
「う～ん…もう少し
　具体的になってからかな
　まだ秘密」

小野寺
「あ、じゃあ私も」

楽
「えぇ？なんだよ～」

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千棘
「…ねぇ2人とも、本当にありがと」



楽
「…は？何だよ急にどうした」

小野寺
「千棘ちゃん？」

千棘
「いや…その…なんてゆーか
　日本に来て良かったなって話…！

　私…中学はあんまりだったから
　日本に来て2人に会わなかったら

　きっとこんな学生生活は
　送れなかったと思うから

　本当に、本当に楽しかったの
　本当に夢みたいで

　毎日がキラキラしてて
　充実して…幸せで…

　小咲ちゃんがいなかったら
　クラスになじむのは
　もっとずっと遅かったハズだし、

　こんなに大好きな友達も
　出来なかったかもしれない

　楽がいなかったら
　まあ…色々違ったろうし、
　
　今私が楽しい事に
　あんたも少なからず
　関係してるだろうしね…！」

楽
「んだよいきなり水くせぇな」

千棘
「いいでしょ、こういう時でもないと
　言えない事なんだから」

小野寺
「私も千棘ちゃんに会えて
　すっごく楽しいよ」

千棘
「だからもっともっとこうして
　思い出を作っときたいのよね」

小野寺
「卒業したら皆バラバラだし
　千棘ちゃん、アメリカ
　帰っちゃうかもだもんねぇ」

千棘
「あーだからもうホント台風のバカ！
　せっかく今日楽しみにしてたのに」

楽
「まぁそう焦んなくても
　またチャンスはあるって
　もうすぐ夏休みなんだしよ」

千棘
「あの望遠鏡も覗いて
　みたかったのになぁ」

楽
「おー、アレすげぇ
　高ぇもんらしいしな」

小野寺
「私も見たかったなぁ」

千棘
「あれ？そういえばあの望遠鏡
　今どうしてたっけ？」

楽
「え？どうってそりゃ屋上に…」

固まる3人



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屋上へ急ぐ楽達

屋上の扉を開くと望遠鏡が
雨にさらされていた
（望遠鏡にはカバーが
　かけられている）

千棘
「ギャー！！やっぱり出しっぱ！！
　なんで中にしまってないのよ！！」

楽
「予報だと台風は来ないハズ
　だったんだよ！」

千棘
「あんたそっち持ってそっち
　うわ何コレ重っ！」

楽
「気をつけろ、足元すべるぞ！」

小野寺
「えーとえーと！私どうしたら…」

千棘
「わわ…危ないから下がってて
　小咲ちゃん！」

足を滑らせる小野寺

小野寺
「ひゃ！？」

楽
「小野寺危ね…」

楽が後ろから小野寺を支える
だが楽自身が地面に
後頭部を打ってしまう

楽
「ふげ！！」



小野寺
「キャー！！一条君！？」

千棘
「ちょっと大丈夫！？
　今すごい音したけど！！
　わぁダメだ、のびてる！！」

小野寺
「わー！！大変！！」

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千棘、小野寺が楽と望遠鏡を
屋上の屋内に運び込む

ノびている楽を見る小野寺

千棘
「…どう？」

小野寺
「ダメ起きない
　血とかは出てないみたいだけど…」

千棘
「小咲ちゃんは楽のこと見ててくれる？
　私、保健室から色々取ってくるから」

小野寺
「うん、ごめんありがとう」

保健室へと走る千棘
落ち込む小野寺

小野寺
（…はぁ～私ってどうしてこう
　ドジなんだろう

　私なんかを庇ったばっかりに…

　告白どころじゃ全然ないね
　起きたら謝らないと…

　告白したら一条君は
　どんな顔をするかな

　きっとすごく驚いて
　困らせちゃうに違いない

　でもきっと一条君なら

　きっとどう答えるにしても
　優しく答えてくれるんだろうなぁ）



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保健室に向かっている千棘

千棘
（うう…やっぱり夜の学校はこわいなぁ

　はぁ…結局告白はできそうにないなあ
　いつになったらチャンスが来るんだろ

　そーやって機会が来るのを待ってるのが
　いけないのかもしれないけど…

　…よーしやっぱり決めた！！
　私は今日告白する！！

　帰り際になんとか2人になって
　それから…）

その時、大きな雷が鳴る

千棘
「ひぎゃ！？」

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小野寺も雷に驚いてビクンとなる
その雷のせいで電気が消える

小野寺
（わっ…停電…！？
　千棘ちゃん大丈夫かな…

　…あれ？雨の音が聞こえない
　風も今、台風の中心にいるハズなのに…）

屋上の扉を開けてみる小野寺

小野寺
「…わぁ！…すごい」

空には流星群が…



小野寺
（一体どうして？
　本当に台風の目…？

　停電で街の灯りが消えて
　吸い込まれそうなくらいキレイ…）

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走っている千棘

千棘
（うう～ダメだ、一旦戻ろう）

屋上への階段近くまで戻って来た千棘
その時、小野寺の声が聞こえてくる

小野寺
「…ねぇ一条君、知ってる？
　私ね、ずーーっと一条君の事が
　好きだったんだよ？」



階段の下で固まる千棘

小野寺
「ずーっとずーーっと前から…」

千棘
（え…小咲ちゃん今なんて…？

　楽の事が【スキ】…？
　【スキ】って【好き】…？

　あ…あれ…？あれぇ…？）



煽り
「星降る夜に、導かれ」

ニセコイ ネタバレ 212話へ続く