銀魂 ネタバレ 582話
『結晶』

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【回想】

煽り
「牙を剥く我が子…！！」

神威が星海坊主に蹴りを放つ

家の壁が破壊され
外に吹っ飛ぶ星海坊主

家の中から出てきた神威が
星海坊主に近づく

星海坊主
「よせ、神威」

星海坊主
「俺を信じてくれ

　母ちゃんは俺が救う
　そう約束したはずだ

　その方法も
　もうすぐ見つかる」

傘で攻撃してくる神威
手で防御する星海坊主

星海坊主
「待て！！神威！！
　お前に見てほしいもんが…」

拳で殴りかかってくる神威
その拳を受け止める星海坊主

星海坊主
「神威！！」

神威が拳を掴まれたまま
星海坊主の顎に蹴りを放つ

後ろに吹っ飛ぶ星海坊主
更に向かってくる神威

星海坊主
「コイツを見てくれ！！
　これがあれば母ちゃんは…」

星海坊主の左手には
何かが握られている

だが次の瞬間、神威が傘で
星海坊主の左腕を切断する



神威
「【強くなれ家族を護るために】
　そう俺に言ったのはアンタだ

　だったら俺は…

　アンタの腕を振りほどいてでも
　母さんを連れていく

　家族じゃなくなっても
　家族を護る」

吹っ飛んだ星海坊主の左腕が
地面に落下する

またその左手に握られていた
クリスタルのようなモノが
地面に転がる

家の中では吐血する江華
江華を心配する神楽

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その後、星海坊主は片腕で
神威を倒してしまう

うつ伏せに倒れている神威
星海坊主の足にすりより止める神楽



江華が苦しそうに外に出てくる
そして大量に吐血してしまう

江華に駆け寄っていく神楽

星海坊主が神威の方に目をやると、
既に神威の姿は無かった

血を流しながら街を歩く神威の姿

【回想終了】

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【神楽 vs 神威】

神楽に襲いかかる神威

神威の蹴りを躱す神楽
蹴りの衝撃で地面の岩が崩れる

神楽が神威に蹴りを放っていく

だが神威は神楽の足を掴み、
そのまま岩に叩きつける



神楽
「…！！」

神威
「お前が護ろうとしたものも
　俺が護ろうとしてたものも
　もう、どこにもないよ

　家族を捨て
　あの人も護れなかった俺には

　もう強くなる事しか残っていない
　あの男を越える事しか残っていない

　だから神楽、いかせてくれ」

神威が神楽の腹部に
強烈な一撃を叩き込む
吐血する神楽



神威
「もう邪魔しないでくれ
　その顔を…その声を…
　もう俺に見せないでくれ」

神楽の腹部に何度も拳を入れる神威
その際、神威は江華の姿を思い返す

何度も拳を喰らった神楽は
ガレキの下に埋もれてしまう

岩から出た神楽の左腕は
全く動かない

そのまま行ってしまう神威

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【星海坊主 vs 虚】

星海坊主と虚の戦いを
阿伏兎が見ている

阿伏兎
（一歩も動けねェ
　身体がいう事をきかねェ

　こいつが蛇に睨まれた蛙って奴か

　だとしたらその蛙って奴は
　恐怖だけで動けなかった
　ワケじゃないのかもしれねェ

　目を離さずにいたのは蛇ではなく
　蛙の方だったのかもしれねェ

　蛙はただ見惚れていたのかもしれねェ
　蛇ではなく、その龍に…）

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星海坊主の傘と虚の刀が
激しくぶつかり合っている



星海坊主
（こんな感覚は初めてだ

　アイツと闘り合うには
　星（ここ）は狭過ぎる）

倒れた星海坊主に剣を突き立てる虚
だが星海坊主はそれを躱す

そして虚の喉元に傘先を向け
引き金を引いて銃口を放つ

大きな爆発に呑まれる虚
その場から離れた星海坊主

だが一瞬で星海坊主の背後に
虚が現れ刀を振るってくる

傘で受ける星海坊主、
だが腹部を斬られてしまう



だが星海坊主はすぐさま
右足を虚の首に叩き込む

派手に吹っ飛んでいく虚

星海坊主
（武器が俺についてこれてねェ
　身体が…邪魔だ

　あらゆるもんが
　足に絡みつくしがらみに思える

　アレの前では…
　死というしがらみのない男の前では

　生きている事すらしがらみになる）

煙の中から現れる虚
その首は曲がっていた

だが曲がった首を
ゴキッと元に戻す虚



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阿伏兎
（二匹の龍が互いの尾を
　食らい合っている

　実力が拮抗する者同士が
　相対した時起こりうる
　自滅にも似た戦い

　敵の虚を生むために
　自らの尾を食らわせ敵を食らう

　互いの四肢を削り合う消耗戦

　敵を食いつくしたとしてもその時
　自らの身が残っている保証はない

　ただ、この戦いにおいてたった一つ
　保証されている事がある

　あの無限の龍を食い尽くす事は
　誰にもできない）

斬られた虚の右腕が回復していく

阿伏兎
（何度でも首を生やすあの龍に
　この食い合いを挑む事は
　自らの尾を喰らう事と同じだ）

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虚が星海坊主に向かってくる
星海坊主が傘を捨てる



江華の言葉を思い返す星海坊主

江華
【私はこの星でしか生きられない
　だからここにいるのさ】

星海坊主
（江華…

　俺は不死者のお前ですら
　死なせちまうような
　バカな夫だった

　だが、そんなバカにしか
　できねェ事もある

　俺に力を貸してくれ
　俺達の家族を護るために）

星海坊主にが懐から
何か取り出そうとする

阿伏兎
（星海坊主…まだ食い合いを
　仕掛けようってのか…

　無駄だ

　何度やっても喰われるのは
　アンタだけだ…

　これ以上は…）

虚が向かってくるが、
星海坊主は回避しようとしない

阿伏兎
（！！星海坊主！！
　あんた…まさか！！）

虚の刀が星海坊主の胸を貫く



阿伏兎
「！！」

虚
「…何のマネですか」

星海坊主
「俺もしがらみに
　捕らわれるのはやめたのさ

　不死者の魂を無理矢理
　肉体から引きはがそうってんだ

　こっちも肉体（ぜんぶ）脱ぎ捨てて
　魂（はだか）で殴り合う
　覚悟ぐらいしねェとな」

次の瞬間、星海坊主の拳が
虚の胸を貫く



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表情を変えない虚

虚
「あなたが私の心臓を潰そうと
　私は消えませんよ

　消えるのはアナタだけです
　星海坊主さん」

星海坊主
「俺の掌にあるのは
　お前の心臓だけじゃねェよ

　嫁へのプレゼントだ
　【アルタナの結晶石】



　アルタナの噴出する龍穴に
　ごく稀にできる

　凝縮されたアルタナが
　閉じこめられた結晶

　お前ら不死者は星の力によって
　生まれた

　生まれた星のアルタナを
　もってしか命をつなげない

　お前はまだ体内にアルタナが
　残っているようだが

　そいつが切れれば
　不死ではいられん

　異星のアルタナでは
　稼働しないし機能を失う

　俺の嫁の星は生憎アルタナの
　枯れ果てた死の星だった

　俺は嫁を救うためにこの結晶石を
　捜し回ってかき集めていたのさ

　結局コイツを使っても少しの間
　延命する事しかできなかったが

　まさか他にも使い道があったとは
　知らなかったよ

　お前地球生まれか？

　お前の心臓と一緒に
　この異星の結晶石を握り潰し
　アルタナを解放したらどうなるかな」

虚
「あなたが私の心臓を握り潰すのと
　私があなたを両断するのと
　どちらが早いと思いますか」

星海坊主
「さあな…

　少なくとも俺は
　嫁へのプレゼントは…

　一ヶ月前に買い揃えておく
　タイプだったよ」

虚
「！？」

星海坊主は既に虚の心臓を
握りつぶしていた



煽り
「夫の覚悟は、護るべきものの為に！！」

銀魂 ネタバレ 583話へ続く