ワールドトリガー ネタバレ 139話
『玉狛第二⑩』

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煽り
「修のスパイダー×遊真の攻撃で
　優位に立つが…」

桜子
『玉狛第二と香取隊のエース対決で
　幕を開けたROUND5夜の部！

　玉狛の仕掛けた新戦術で最初の接触は
　香取隊がダメージを負う展開！

　ワイヤー地帯を抜けようとする香取隊を
　空閑隊員が追撃する！』

襲い掛かる遊真に
銃撃で応戦する若村

だがワイヤーを使った変則的な動きに
狙いが定まらない

若村
「くそっ、動きが読めねえ！」

三浦
「戦わないで逃げた方がいいよ！」

出水
『思った以上に空閑と
　スパイダーの組み合わせがいいな

　グラスホッパーもそうだけど
　空中戦は軽いやつのほうが
　キビキビと動ける

　前回使ってなかったってことは
　ここ何日かで新しく覚えたんだろうが

　ワイヤーのあるとこじゃ
　空閑を捕まえるのは相当難しいぞ』

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その戦闘の様子を高い建物の上から
見下ろしている柿崎隊の巴

巴
「玉狛はスパイダー
　使ってるみたいです

　香取隊が追われてます
　三浦先輩の左手がないです」

照屋
「どっちを狙いますか？隊長」

柿崎
「香取隊だ
　玉狛の新戦法はデータが無ぇ
　先に手負いの香取隊を獲る」

香取隊オペレーターの染井が
レーダーを見ている

染井
『柿崎部隊が寄って来てる
　仕掛けてくるよ』

遊真から逃げる香取隊へ向けて
照屋・巴の銃撃が始まる

桜子
『柿崎隊の横撃！
　だがこれは読めていたか
　応射する香取隊！』

弾をシールドで防ぎつつ
香取、若松が銃撃していく



遊真はワイヤーゾーンから
出ようとしない

桜子
『玉狛第二は香取隊を追わず！
　ワイヤーがないところでは
　無理はしない構えか！』

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そこで飛び出した柿崎隊の巴
孤月を手に上空から三浦に襲い掛かる
それをそれを刀で防ぐ三浦

三浦
「！」

巴は明後日の方向へ銃撃…
と思われたが軌道が変化して
三浦の背後にいた若村へ向かう



シールドで防ぐ若村

若村
「！」

それを見ていた柿崎

柿崎
「ガードが開いた！」

柱の影から飛び出し、
若村を狙う柿崎

若村がシールドで弾を防ぐが、
少し苦しい表情を見せる

若村
「ぐっ…！」

桜子
『柿崎隊巴隊員が
　敵陣の守りを崩した！

　柿崎隊が射撃戦を
　有利に進めている！

　三浦隊員が片腕を失ったのが
　響いてますね』

出水
『スコーピオンならまだしも
　重さのある狐月やレイガストは
　バランスが崩れてかなりきついはず

　そもそも火力差が２対３だからな
　ー撃ち合いの圧力は柿崎隊の方が上だろ』

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香取
「アタシが斬り込むわ！」

若村
「バカか集中砲火で落とされるぞ！」



香取
「じゃあどうすんのよ！
　このまま撃ち合っても
　勝てないでしょ！」

染井から通信が入る

染井
『３人ともわたしの指示通り動いて』

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香取隊の面々が広場の方へと移動していく
それを追う柿崎隊

桜子
『おっとこれは…！？
　香取隊がひらけた場所に移動…！？

　障害物のない場所での撃ち合いは
　余計に不利になるはずですが…！？』

三浦
「…華！このままじゃ
　削り殺されちゃうよ！」

出水
『…いや』

染井
『大丈夫』

柿崎隊オペの宇井が叫ぶ

宇井
『柿崎（ザキ）さん後ろ！』

柿崎
「！」

背後からの銃撃をシールドで防ぐ柿崎
現れたのは遊真と修

柿崎
「玉狛……！」

若村
「今だ撃ち返せ！」

一気に銃撃する香取隊

柿崎
「挟まれる一旦離脱だ！」

照屋
「了解！」

桜子
『ここで玉狛第二が柿崎隊を攻撃！
　柿崎隊は挟撃されるのを嫌ってか一時退却！
　香取隊は玉狛第二に救われた形か！」

時枝
『香取隊が動いた場所は一見無防備に見えて
　柿崎隊を玉狛と挟める位置だったんですね
　盤面がよく見えてる』



桜子
『しかし玉狛が動かなければ
　香取隊はそのまま壊滅もありえたところ』

出水
『玉狛が動くっていう目算があったんだろ』

時枝
『玉狛第二は遠征部隊目指してますからね
　上に追いつくには大量点がほしい

　他の隊に点をたくさん
　【減らされる】のは避けるだろうと
　香取隊は予測したのかもしれません』

桜子
『さあ３部隊それぞれ距離をとる戦況は
　一時膠着状態か？』

出水
『どこも３人揃ってるから
　無理に動く必要はないな

　次の一手をどう打つかで
　試合の流れが決まってくる』

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ワイヤーゾーンに戻る遊真と修



修
「空閑実戦でワイヤー
　使ってみてどうだ？」

遊真
「かなりイイね
　まだ動く相手には当てづらいけど
　機動力勝負なら負ける気がしない」

修
「よしこのままどんどん張っていこう
　千佳ここから頼むぞ」

どこかのビルの屋上にいる千佳

千佳
「うん！」

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【香取隊サイド】

若村
「いいか葉子（ヨーコ）！
　もう勝手な動きすんなよ！」

香取
「勝手な動きって…
　負けてないんだから
　いいじゃない」

若村
「お前が無傷なのはオレと雄太が
　ガードしたからだろが！」

香取
「そんなの別に頼んでないし

　アタシを守るのはアタシがいないと
　勝てないからでしょ？

　恩着せがましいのやめてくれる？」



若村
「てめぇ…！」

三浦
「まあまあ…（汗」

時枝
『この膠着は玉狛第二に有利ですね
　好きなだけワイヤーを張れる』

桜子
『確かに玉狛は着々と
　ワイヤー地帯を広げている様子
　他２部隊はこれにどう対抗するのか！』

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【柿崎隊】

照屋
「玉狛は無視しましょう
　わざわざ罠に飛び込む
　必要はありません」

柿崎
「だな、普通に香取隊を追いつめれば
　玉狛もさっきみたいに
　出張ってくるかもしれない」

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【香取隊】

香取
「玉狛は遠征狙いだから
　点がほしいはずでしょ？

　うちと柿崎隊が競り合ってれば
　手を出してくるはず

　ワイヤーがないとこに
　引きずり出すのよ」

若村
「そのほうがいいだろな

　柿崎隊とは正面切って
　撃ち合いたくねえ

　細かく隠れて隙を突くぞ」

三浦
「玉狛の鉛弾（レッドバレト）の狙撃は
　盾じゃ防げないよ、射線には気をつけて」

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桜子
『おっとMAPに動きがあった！

　柿崎隊と香取隊は玉狛を避けて
　点を獲りあるそぶりを見せる！

　さすがに玉狛の露骨な罠には
　踏み込めないか

　ひとまず放っておこうと
　いったところ！」

時枝
『さて…』

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遠くのビルの屋上で何かが光る
千佳が一気に街を破壊していく



香取＆柿崎隊
「！！」

時枝
『放っておけるかな』

煽り
「戦場は穿つ一撃！！
　玉狛第二は止められない！！」

ワールドトリガー ネタバレ 140話へ続く