トリコ ネタバレ 369話
『GODとは！！』

--------------------------------------

煽り
「時は満ち、地中より出ずるは…」

ナレーション
「その瞬間(とき)、
　世界中の全生物は
　同じ方角を向いた

　【グルメ日食】により、
　猛烈なスピードで
　冷え込み始めた地球

　あらゆる生命(いのち)の音が
　凍りつき停止しようとする中で
　唯一温度が上がり続ける場所

　それは灼熱を帯びた
　はちきれんばかりの【旨み】が…
　躍動するうねりとともに噴火する場所

　全生命が欲する【食材の王】…
　【GOD】の誕生である！！」

--------------------------------------

ジョア、アカシアもそれを感じ取る

ジョア
(ついに現れましたね！！)

--------------------------------------

アカシア
「行くぞォっ！！ペアぁ！！」

--------------------------------------

【トリコ達サイド】

地面から出てくる何か



一同
「おぉお…おおぉおおおお…
　な…なんだこりゃあああ─っ！！」

地中から巨大な何かが空へと飛び出す

トリコ
「おわぁ！！飛び出たぞ─っ！！」

夜空に浮かんでいたのは
おたまじゃくしのような生物

トリコ
「あ…あれが…！？」

更に次々と地面から
大量のおたまじゃくしが飛び出す



一同
「うわぁああああ！！
　どんどん出て来たぁ！！」

ジジ
「な…なんと…この数は…
　いやそれより…
　こ…このサイズは…！！」

大量に飛び出したおたまじゃくしが、
空から地面に落下してくる

一同
「今度は落ちて来るぞ─っ！！」

１匹のおたまじゃくしが
口をパクパクしている

そのおたまじゃくしが
小さな手足と尻尾を生やし
地面にドンッと降り立つ

すると他のおたまじゃくし達が
手足を生やしたおたまじゃくしの
背中にくっついていく

全てのおたまじゃくしがくっつき
【GOD】がその姿を表す



ジジ
「な…なんと…」

一同
「え…」

トリコ
「こ…これが…！？
　これが【GOD】！？」

サニー
「これが！？蛙じゃねーか！！」

あくびをするカエル

カエル
「ふああ…むにゃむにゃ…」

小松
「…」

トリコ
「寝てる…？」

--------------------------------------

次の瞬間、目を開くカエル

ジジ
「気をつけろや！！
　みんなァーっ！！」

急にカエルが舌を伸ばしてくる



一同
「！！」

トリコ
「うおあぁ！！何だァ！！」

サニー
「野郎…！！スーパーフライ返し！！」

カエルの舌がフライ返しにより
軌道をずらされる

カエルの舌が宇宙を飛び出し
月へと突き刺さる

カエルが舌にぐぐっと力を入れる

トリコ
「…な…何する気だ…何を…
　何をする気だぁあーっ！！」

カエルが舌を戻そうとする
すると一緒に月が降ってくる

一同
「月！！？えええええーっ！！
　月が降って来たぞーっ！！」

--------------------------------------

次の瞬間、カエルが空に飛び上がり
落下して来た月を食べようとする



驚愕しているトリコ達

カエルは月を丸ごとほおばると
そのまま飲み込んでしまう

トリコ
「え─っ！！月食っちまったぞ！！」

ジジ
「数百年に一度の【グルメ日食】により
　地球の生物は激減する…！

　しかしこれは【グルメ日食】による
　氷期の訪れが原因ではない…！！」

トリコ
「え！？どーいうことだジジ！？」

ジジ
「すべての生命は
　【センター】から生まれ　
　【GOD】に還る…」

ココ
「ま…まさか…」

ジジ
「【GOD】の正体は数百年に一度、
　地上の旨みを回収しに出て来る
　化物じゃよ！！」

トリコ
「な…なに─っ！？」

ジジ
「しかしこんなにデカいGODは
　ワシも初めて見た

　今までは見た目もただの
　【おたまじゃくし】だったからのう

　これが最後の登場だから
　孵化したのか…」

カエルがゲップをしながら
トリコ達の方をチラッと見る
そして再び舌を伸ばしてくる

トリコ
「ヤバい！！
　また来たぞ逃げろーっ！！」

スタージュン
「間に合わん！ガードだ！！」

トリコ
「フォークシールド！！」

ゼブラ
（音壁！！）

スタージュン
（火盾！！！）



トリコ達が一斉に防御するが、
カエルの舌はそれらを蹴散らす

一同
「ごぉあ！！うぉああ！！」

辺りに吹っ飛ばされる一同
だが愛丸だけは更に遠くへと
吹っ飛ばされていく

愛丸
「ぐわああああ！！」

トリコ
「愛丸！！」

ブランチ
「ワシにまかせい！！」

ブランチが電撃を帯びて
吹っ飛んだ愛丸を追いかける

--------------------------------------

絶望の表情になっている小松

小松
「あ…」

カエルの舌に小松が
絡め取られていた



小松
「トリ…コさん…」

それに気付いて驚くトリコ、大竹

トリコ
「小松！！」

大竹
「小松っ…！！」

小松
「わあぁっ！！」

カエルが小松を呑み込んでしまう

トリコ＆大竹
「小松─っ！！」

すぐさまゼブラ、サニーが
小松の方に技を放つ

ゼブラ
（サウンドアーマー！！）

サニー
（リモートヘア！！）

トリコ
「ヤベェ！！
　小松が食われちまった！！」

助けに行こうとするトリコ
それを止めるジジ

ジジ
「迂闊に近づいてはならんトリコ！！
　命を吸われるぞ！！」

トリコ
「どけ！！命を吸われる？逆だ！！

　どんだけこの日を待ったと思ってる…
　【オレたちが食うんだぜ】！！

　【GOD(アイツ)】をよ！！」

ゼブラ
「小僧にはバリアを張っておいた」

サニー
「小松(まつ)は無事だ
　オレのリモートヘアが
　脈を確認してる」

スタージュン
「フ…GODという【食材の王】は…
　【捕食の王】でもあったってわけか…」

トリコ
「上等だ！食うか食われるか！！
　オレ達の食欲を見せてやろうぜ！！
　勝負だGOD！！」

拳を鳴らしながら
カエルの前に立つトリコ
トリコ達を見下すカエル

ナレーション
「グルメ界 Last Menu 【GOD】
　神格獣類:捕獲レベル 10000】」



煽り
「最後の食材そいつは生きてオレたちを喰おうと
　規格外のこの大蛙、誰がねじふせる！？」

トリコ ネタバレ 370話へ続く