メジャーセカンド ネタバレ 52話
『おまえを倒すため』

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ドルフィンズが勝利して喜んでいる

藤井
「いやあ、勝った勝った！
　うちがまさかの準々決勝進出だよ
　どーする、オイ！」

田代
「卜部と佐倉のタイムリーも
　良かったが…

　この試合はなんと言っても
　佐藤だな

　四死球2つ内野安打だけの
　見事なピッチングだった」

光
「いやぁ…それより大吾くんを
　褒めてやって下さい」

大吾
「…」

光
「この試合は最後まで集中して
　きっちり捕ってくれましたから」

田代
「ああ、もちろんだ
　アンディを温存できたのも大きいし、
　大吾もよく頑張った」

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アンディ
「これでいよいよ東斗戦だな」

卜部
「ああ…」

水分を補給している光

卜部
「前の試合のホームランといい
　佐藤の異次元のセンスには
　正直ムカつくが

　奴が加入してなきゃ
　こんな簡単にベスト8には
　残れなかった

　念願の打倒東斗ボーイズも
　夢じゃ…」

その時、土手の上を歩いている
渉の姿を発見する卜部



卜部
（ん…？あれは…）

卜部が土手の上の方に歩き始める

アンディ
「ん？どこ行くんだ、卜部」

卜部
「トイレだ、すぐ戻る
　先にバス行っててくれ」

アンディ
「…」

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バスに向かおうとしている大吾
その時、薫が駆け寄ってくる

薫
「大吾ーっ！！おめでとーっ！」

大吾に抱きつく薫



大吾
「ギャッ！」

薫
「まさか今日2つとも勝つなんて
　凄いじゃなーい！！」

大吾
「ちょ、離れろよ！」

薫
「何よ、褒めてんでしょ！？」

大吾
「触るんじゃねーよ！」

光＆佐倉＆他メンバーが
その様子を見ている

大吾
「てゆーか、お…俺は
　何もしてねーし…

　一試合目は途中で
　交替させられたし…

　今の試合は光が捕りやすいとこに
　バンバン速い球を
　投げてくれただけだし…」

薫
「…」

大吾
「チームは勝ったけど
　俺は反省点ばっかりだよ」

薫
「素敵！何て謙虚な子なの
　親の顔が見たい」

大吾
「…（汗」



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田代が藤井に声をかける

田代
「藤井、皆を連れて
　先に帰ってていいぞ」

藤井
「え」

田代
「オレはちょっと東斗ボーイズの
　試合を観てくる」

田代は他の選手達が戦意を失わないよう、
一人だけで東斗ボーイズを偵察する様子

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卜部が土手の上で渉に声をかける

渉
「ああ…お前か…なんだっけ…
　名前忘れちまった…
　アンディだっけ？」



卜部
「…それはデブの方だよ！
　卜部だ卜部！」

渉
「ああ…卜部か、はいはい

　5年の時に東斗（うち）を
　逃げるように辞めて三船に入った
　腰抜けバッテリーね」

卜部
「！！だ、誰が逃げただと！？」

渉
「いや別に…
　ただチームメイトとの間では

　もっぱらそーいう噂に
　なってたけど？」

ト部
「う、うるせぇ！

　オレとアンディは、
　お前らをぶっ倒すために
　ドルフィンズに入ったんだよ！

　逃げたんじゃねぇ！」

渉
「…へぇ、じゃあ今お前が
　三船のエースなのか？」

卜部
「当たり前だろ！」

渉
「…そりゃあ凄いな、じゃあ…

　さっきのお前らの試合で投げてた、
　あの豪速球メガネ(光)は2番手なのか？

　お前、今あいつよりすげー球
　投げんのか？」



ト部
「…！？い…いや…まぁ…
　つーか、あのメガネ（光）は
　野球始めたばっかの新人だし…」

渉
「新人！？あいつが！？」

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その時、田代が卜部の所に来る

田代
「おい、どうした卜部？
　お前、みんなとバスに
　行ったんじゃないのか？」

卜部
「！！」

渉
「ああ…俺、道草食ってる
　場合じゃなかった

　そこでもうすぐウチの試合
　始まんだよ

　勝てば三船とだな

　じゃあ、せーぜーウチを
　応援でもしてくれよ」

卜部＆田代
「！？」

渉が背中を向けて歩き出す
その時、ト部が渉の背中の
背番号2番を見る



卜部
「お、おいちょっと待て眉村！
　お前東斗のエースじゃねーのか！？
　なんで背番号2番なんだ！？」

渉
「は？

　キャッチャーだからに
　決まってるだろ

　オレはピッチャーじゃねぇよ」

卜部
「！！」

卜部
（な…なんだとォ！？）

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バスに乗っている大吾達

ドルフィンズメンバー
「おせーな、卜部の奴
　う◯こだろ、う◯こ」

大吾
「…」

アンディ
「…」

大吾が藤井に声をかける

大吾
「コーチ

　もしかして監督の用事って
　東斗ボーイズの偵察ですか？

　だとしたら卜部くんも…」

藤井
「え…？い、いや…さぁ…
　どうかなァ…」



アンディ
「分かってますよ
　だいたい俺らが見たら…

　戦意喪失するから
　見せたくないんでしょ」

藤井
「…！！」

光
「えーいいですよ、
　見ましょうよ！

　見なきゃ分かんないでしょ
　ねぇみんな！」

ドルフィンズメンバー
「う…うん、まぁ…
　俺はどっちでも…」

佐倉
「賛成！見といて損はないですよ！」

大吾
「行きましょう、コーチ」



藤井
「う、う～ん…」

結局、大吾達も観戦しに行く事に

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田代、卜部は大吾達が来る前に
先に試合を見ていた

東斗 vs 岡田

東斗ボーイズが先攻で
既に試合は3回裏

点数は東斗 16-0 岡田
（1回目 東斗 6-0 岡田
　2回目 東斗 3-0 岡田
　3回目 東斗 7）

キャッチャーをしている渉
卜部はピッチャーを見て驚く

田代
（あ、あいつは…
　眉村渉の双子の姉…

　眉村道塁(まゆむらみちる)が
　エースだとォ～！？）



煽り
「ドルフィンズと眉村姉弟、激突！！」

メジャーセカンド ネタバレ 53話へ続く