七つの大罪 ネタバレ 180話
『さまよえる騎士』

表紙
「ホークママ」

煽り
「今日もどんどこ行進中」

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【豚の帽子亭】

酒を飲んでいる客達

客達
「そういや聞いたか？
　【さまよう銀の騎士】の噂…！！

　ギンギラの鎧を着こんだ…
　最近出没するっていう
　ユーレイ騎士だろ？」

エリザベス
「3番テーブルのお客様！！
　【アップルっぽいパイ】
　お待たせしました！！」

ホーク
「エリザベスちゃん…
　すっかりたくましくなったな！」

だがエリザベスが滑って転ぶ
客の顔に料理をぶちまける

ホーク
「…」

客達
「俺達なら大丈夫！
　そうそう、気にせずがんばれ！！」

客達
（かわいいから許す！）

エリザベス
「ハイッ！！頑張ります！！」

ホーク
「本当にたくましくなった…」

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ホークが2階から酒場の方を
覗いていたゴルギウスに気付く

ホーク
「よお！目が覚めたか？」

ゴルギウス
「！」

ゴルギウス
（こ…こいつらはエリザベス王女！！
　…と、お喋り豚さん）

エリザベス
「すっかり良くなったみたいね」

ホーク
「だな」



ゴルギウス
（という事はあの男も…！！）

ゴクリと生唾を呑むゴルギウス

ホーク
「コラ！！

　やらしい目でエリザベスちゃんを
　見てんじゃねえ！！

　この新衣装はなァ！

　メリオダスのメリオダスによる
　メリオダスの（満足の）為に
　作ったもんなんだぜ！！」

ゴルギウス
（…正体が割れる前に退散せねば
　まずは話をそらして…）

ゴルギウス
「いえ…その…
　助けていただき感謝してます
　と…ところでこんな森で何を…？」

ホーク
「商売に決まってんだろが！」

エリザベス
「この豚の帽子亭は移動酒場なんです」

ゴルギウス
「酒場…こんな状況下でよくできますね」

ホーク
「どんな状況だろうと
　ハラは減るし酒も飲みてえだろ？」

客達
「そーだそーだ豚さんの言う通りだ！！

　魔神族の顔色をうかがって
　生きるなんて御免だぜ！

　…と言って何ができるわけじゃあ
　ねえけどよ

　俺達にとって酒場は
　まさに天国なわけさ」

ゴルギウス
「…」

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豚の帽子亭に出る一同
帰る客達を見送るエリザベス達

客達
「今度はオラ達の村にも
　来てくれよなー！」

ホーク
「それまで死ぬなよ！！
　豚野郎どもー！！」

ゴルギウス
「じゃ…じゃあ私もこの辺で
　おいとまさせていただ…」

だがその時、ゴルギウスの腹が鳴る



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豚の帽子亭に戻った一同
エリザベスが温かいスープを出す

エリザベス
「私が作った自慢の特製スープです」

ゴルギウス
「い…いただきます！！」

エリザベス
「フフ…」

次の瞬間、吹き出すゴルギウス

ゴルギウス
「げろばっ！！」

ホーク
「エリザベスちゃんはメリオダスとは
　また違った意味でベタなまずさを作る
　天性の持ち主なんだぜ！！」

ガーンとしているエリザベス

エリザベス
「あの…無理せず残して下さい」

ゴルギウス
「い…いえ大丈夫…
　【まずい】とわかれば
　食べられない事はない【まずさ】です」

ゴルギウスが机に吹き出した
スープを舐めているホーク

ホーク
「失礼だなてめえ
　ところでよ、ゴルギウス」

その言葉に吹き出すゴルギウス
ホークの顔にスープがかかる



ホーク
「人の顔面に何すんじゃー！！」

ホークが物凄いスピードで
自分の顔を舐めてキレイにする
2人から距離をとるゴルギウス

ゴルギウス
「私に気付いていたのですか！？」

ホーク
「1度嗅いだ奴のニオイは
　忘れねえ、フ…」

ゴルギウス
「知ってたらなぜ助けた！？

　私はウィアード・ファングとして
　あなた達と戦った敵ですよ！？

　よもや敵でも苦しむ人間は
　見過ごせないなどと
　甘い戯れ言は申しますまいな？」

エリザベス
「…」

ポカーンとして
何も言わないエリザベス

ゴルギウス
（一体…目的はなんだ…（汗）

ホーク
「図星みたい」

ずっこけるゴルギウス

エリザベス
「メリオダス様だって
　きっと同じ事をしたと思います」

ゴルギウス
「フン…どうせ生きていた所で
　待っているのは別の結末(バッドエンド)…
　もはや我々にできる事は何もない…！！」

剣に手をかけるゴルギウス

エリザベス
「生きてさえいれば
　誰かのために戦い守る事も

　苦しみや悲しみを共に
　分かちあう事もできるわ…」



ゴルギウス
「…フ、まるで話になりません
　私とあなた方では考えが全く違う…」

剣から手を離すゴルギウス

ゴルギウス
「…食事はまずかったが感謝します
　ではさようなら、あなた方とは
　2度と会う事はないでしょうね」

豚の帽子亭から出ていくゴルギウス

ゴルギウス
「やれやれ…暗闇で生きてきた
　私には眩しすぎますよ」

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エリザベスがある部屋に行く
ベッドの上には目を開かないメリオダス

エリザベス
「さっきまでお店に
　ゴルギウスさんがいたんですよ！
　ひとりぼっちで辛そうでした…

　他のお客さんもみんな不安で…
　けど必しに耐えてるんです

　…だからお願い目を開けて

　みんなが待ってるの
　メリオダス様、あなたの事を…

　誰よりこの私が…
　あなたがいない世界で生きていくのは…
　耐えられない」

メリオダスを抱きしめるエリザベス



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その頃、ホークは床を舐めていた

ホーク
「…よし、舐め残しなーし！！
　完璧な仕上がり！！
　俺スゲェ！…ん？」

何かの匂いに気付くホーク

ホーク
「なんだこの鉄くせぇニオイは！？」

豚の帽子亭の外では
鎧の騎士が店に近付いていた

ホーク
「ま…まさかこれは客の連中が
　話をしていた…あり？
　なんだろうこのデジャブは…」

店に入ってくる鎧の騎士

鎧の騎士
「ここが…豚の帽子亭…？」

ホーク
「で…でたぁぁあぁ～っ！！
　ユーレイ騎士だーっ！！」



エリザベスが2階から降りてくる

エリザベス
「ホークちゃん！？
　大声を出して何かあったの！？
　お客さん？」

鎧の騎士
「…おお、エリザベス様…
　立派に成長されましたね

　バイゼルでお見かけした時は
　まさかあなたとは思わず
　声をかけられなかった

　最後にお会いしたのは
　もう10年以上前になりますからね…」

胄を脱ぐ鎧騎士

エリザベス
「そ…そんなあなたは…
　聖騎士長ザラトラス様！！」



煽り
「10年の時を経た有り得ぬ邂逅！！
　運命の歯車が、逆向きに回り出す

　現れたのは、闇に堕ちたヘンドリクセンに
　殺されたはずのザラトラス！！

　偉大なる元聖騎士長、来店！」

七つの大罪 ネタバレ 181話
『聖騎士長ザラトラス』に続く