ハイキュー ネタバレ 211話
『迷子』

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ナレーション
「午後1時20分（昼休み）
　坂ノ下商店にて…」

カレンダーには12月5日（水）から
9日までユースと書かれている
（7日は県民の休日らしい）

椅子に座っている日向
目の前には烏養

烏養
「…で、行ったら練習入れて
　貰えるとでも思ったの？お前は」

日向
「…ずっと先にいる皆に何とかして
　追い付かないと思いました」

烏養
（いや間違ってはねえよ、
　ねえけども…）

烏養
「だからって迷惑をかけて
　良い理由にはなんねえの」

日向
「…ウス」

烏養が白鳥沢に寄った時、
穴原とした会話を思い返す

烏養
【…つまり鷲匠先生としては、
　日向は『居ても居なくても』…と】

穴原
【…ええ、まあ…ですね】

烏養
「で、球拾いやります宣言
　したんだって？」

日向
「ウス」

烏養
「…自分で足突っ込んだんだ、
　後悔すんなよ

　そこでしかできない事が何か考えろ
　あと球拾いナメンなよ？」

日向
「…」

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【職員室】

正座で向き合う武田と日向

日向
「…」

武田
「【遠きに行くは必ず近きよりす】 」

日向
「？」

武田
「なにかを成すには1歩1歩
　順を追って進まねばならない
　…以上、何か言う事はありますか？」



日向
「…ありません」

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職員室を出てた日向は
しおしおと疲れている様子
そこに現れる田中

田中
「立て続け説教かよ」

日向
「！」

田中
「大地さんは？」

日向
「朝イチで…」

背景には澤村に説教を
喰らっている日向の姿

田中
「ハハ、まあお前ヘタクソだからな
　必殺技の1つくらい身につけて来いよ

　他のチームの奴と一緒にプレーなんて
　なかなかできねえんだし！」

背景には球拾いだけの日向の姿
ボール拾いしかしてないとは
言えない様子の日向

日向
「う、うス…」



田中
「まあ、お前あんま焦んなよ」

日向の背中を軽くタッチする田中

日向
「！…すんませんっ…！」

そこに西谷もやってくる

西谷
「翔陽ー！どうだよ強化合宿！！」

日向
「に、2mむっちゃでけえっス！」

西谷
「あいつ居んのかよ、万沢！！」

田中
「百沢だろ！！」

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【強化合宿2日目】

スパイクの練習をする選手達
五色がスパイクを放つ

日向
（キレキレストレート！！）

日向はスパイクをよく観ているせいか、
ボール拾いを少しミスったりしている

鷲匠が五色を呼んで指導する

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百沢がスパイクを放とうとする

日向
（百沢来い！）

だが百沢のスパイクを
五色がキャッチする



日向
「！！」

得意げな顔の五色が
日向にボールを投げ渡す

五色
（フフンッ、俺の方が上手い）

日向
（何だよ今の…かっけえ…！！
　キレキレストレートも
　もっかいやってくれ…！）

穴原
「じゃ、次サーブ！！」

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サーブの練習の後、
試合のようにラリーをする

そこには中学生も参加している

光仙学園中学3年・長松夢人（右）
白水館高校1年・黒石(くろいわ)純二（左）



長松
「！レフト」

黒石
「ブロック2枚！」

白鳥沢1年生控え達
「あの長松って奴、中3だって
　もうウチ決まってんだろ？
　うへ～後輩かよ…」

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その時、牛島達が
体育館に姿を見せる



天童
「チワース！！」

鷲匠
「来たな」

五色
「チワース！」

金田一
「！？」

黄金川＆百沢
「？」

月島
（ウワッ…）

牛島と目が合う日向

日向
「…！」

牛島
「…」

穴原
「えー、大変ありがたい事に
　白鳥沢3年生とOBの皆さんが

　練習試合の相手をしてくれる事に
　なりました」

国見
「ギャー（小声」

金田一
「マジかよ」

月島
「…」

天童
「工、強豪ヅラしてんの？」

五色
「してませんよ！！」

黒石
「ウシワカほんもんだ…（小声」

長松
「牛島さんだ！」

日向
（練習試合…！ウシワカと…！！）

穴原
「まずはメンバーもサインも
　全部自分達で決めて下さい、
　会話して」

天童が日向を見つける

天童
「ぬ！？烏野10番ハッケーン！！
　叩き落としたらァァア！！」

日向
「！！…おれー…」

その時、長松が日向に声をかける

長松
「あの！ドリンク作ってもらっていいスか！」

日向
「！…ウス！スンマセン！」

長松
（牛島さんと試合…！）

コートに入っていく長松

天童
「？」

牛島
「…」

日向が天童、牛島に頭を下げて
ドリンク作りに行く



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練習試合が始まる
その際、所々選手に指導をする鷲匠

鷲匠
「ブロック手ェ引っ込めんの早え、
　すぐに見切るな」

月島
「…ハイ」

鷲匠
「お前はブロックの前に
　沈み込みすぎんだ、
　だから遅れる」

長松
「！ハイッ！！」

天童が国見をブロックする

天童
「フゥーッ！」

穴原
「フォローできるよ、
　声声、主張して」

黄金川が牛島のアタックに触る
だがレシーブできなず

黄金川
「ングッ！！」

黄金川
（うおっ…！重てえぇ～…！！）

ネット際の球を押し合う天童、百沢
天童が押し込みに勝つ

天童
「ヘアッ！」

百沢
「！」

天童
「ネット際は押しゃあいいって
　モンじゃねーのヨ！」

百沢
「うス」

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練習試合が一旦終わる
天童が日向に話しかけてくる

天童
「…で、お前何で出ないの？」

日向
「お、おれ選抜メンバーじゃないので…」

天童
「ハァ！？じゃあ何で居んの！？」

日向
「お、押しかけました…」

天童
「ブヘァーッヒャッヒャッヒャ！！
　若利くん聞いた！？
　コイツほんとクレイジー！！」

牛島
「…それで、お前は何をやっている？」

日向
「…（汗」

何も言えない日向




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選手達はフライング1周している

白鳥沢1年控え
「1回モップかけんべ」

日向
「ウス」

選手達の会話を聞く日向

黄金川
「次は勝てる気がする！」

国見
「気のせいじゃん？」

金田一
「いやでもブロック
　触るようになってるし」

黒石
「ブロックが揃うと
　後ろが大分やり易いわ

　ウチ(白水館)のブロックにも
　見習わせねえと」

日向
「…」

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【体育館倉庫】

日向が1人体育館倉庫へ行く

そしてマットの間に
自分の頭を突っ込む

日向
（何をやっている！！）

体育館倉庫のドアを
偶然通りかかった五色が
その日向の姿を見る

五色
「！？…」



言われた色々な言葉が
日向の頭をめぐる

月島
【貴重な5日間、
　棒に振らないようにね】

鷲匠
【普段と違うという事は
　それだけで貴重な刺激だ】

田中
【あんま焦んなよ】

鷲匠
【お前に価値を感じない】

烏養
【球拾いナメンなよ？
　そこでしかできない事を】

日向
（探せ　探せ　考えろ
　いつもと同じ目線じゃ駄目だ
　いつもと同じ考え方じゃ駄目だ）

マットから頭を抜いた日向

日向
（探せ）



煽り
「あがけ！！もがけ！！」

ハイキュー ネタバレ 212話へ続く