僕のヒーローアカデミア ネタバレ 96話
『家庭訪問』

表紙カラー
「ベンチに座るデク、オールマイト」

煽り
「願わくばずっと、この柔らかな
　木漏れ日の下で…

　TVアニメ第2期決定記念
　Cカラー！！」

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【ニュース】

ニュース
「ヒーロービルボードJP！
　事件解決数、社会貢献度、
　国民の支持率など、諸々を集計し

　毎年二回発表される
　現役ヒーロー番付！

　不動のNo.1がまさかの！

　日本のみならずヒーローの本箱
　アメリカでも騒然！

　オールマイト本当の姿！
　体力の限界！

　事実上のヒーロー活動！！
　引退を表明！」

会見場でお辞儀をするオールマイト



ニュース
「そしてNo.4ヒーロー、
　ベストジーニスト！

　一命は取りとめたものの
　長期の活動休止！

　更にNo.32ヒーロー！

　根強い人気のプッシーキャッツが一人、
　ラグドール！

　拉致後、個性を使用できなくなる
　という変調から、活動見合せ！

　一夜にして多くのヒーロー達が
　大打撃を受けた【神野の悪夢】！

　これからどうなる日本！
　そしてヒーローよ！

　以上、今日のクイック
　ニュースでした！

　続いてはお天気木原さーん…」

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【プッシーキャッツサイド】

虎、ボブ、マンダレイが
泣くラグドールを抱き締める



その様子を洸汰が扉から見つめる

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【雄英高校～校長室～】

イレイザー、オールマイト、ブラドが
校長の前に立っている

校長
「その身を犠牲に多くを
　救ってくれた国民、ヒーロー、

　そして校長として、
　感謝してもしきれやしない

　ただ…世間では君が
　雄英教師を続けるのに、
　少なからず批判意見も出ている」

オールマイト
「…」

校長
「【元はと言えばオールマイトが
　　雄英に赴任したのが問題】

　【戦えない体になった今こそ、
　　再び子供達が巻き込まれるのでは？】

　…皆不安なのさだからこそ
　今度は我々で紡ぎ強くして
　いかなきゃならない

　君が繋ぎ止めてくれた
　ヒーローへの信頼をね」

ブラド
「あの一件で気付かされました

　あなた一人に背負わせて
　しまっていた事

　背負わせていたモノの大きさ」

校長
「脅威はまだ拭いきれていない

　これからはより強固に守り
　育てなければならない

　そこで兼ねてより考えていた案を
　実行に移すのさ

　私はブラドと、
　被害の大きかったB組へ

　オールマイトとイレイザーヘッドは
　A組へ…

　よろしく頼むね、家庭訪問」

校長の手元にある文書
「父兄の皆様へ
　雄英高校、全寮制導入
　検討のお知らせ」

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【耳郎家】

オールマイトとイレイザーが
自動車で耳郎家に行く

耳郎父、母と面談する2人

耳郎父の隣で耳郎母が
ドキドキしている



耳郎父
「んー…ロックじゃないよねえ…
　大事に至らなかったとはいえ、

　一人娘が被害に遭った後で、
　しれっと全寮制にしますって」

イレイザー
「お父さんの仰る事は
　ごもっともですしかし…

　我々も知らず知らず
　芽生えていた慢心・怠慢を見直し、
　やれる事を考えております

　どうか今一度任せては
　頂けないでしょうか

　必ず響香さんを立派なヒーローに
　育て上げてみせますので…」

頭を下げるイレイザー
そこへ、お茶を運んでくる耳郎

耳郎
「あー、先生いいスよ、
　頭なんか下げなくて！

　プリント郵送されてきた時点で
　もう結論出てたんで

　このオッさん、オールマイトの戦い見て

　【こんなロックな人に教えてもらえるなんて
　　ウチの娘マジ、ブライアンザサンだぞ！】

　って泣いてたらしいスもん」

耳郎父
「響香やめろ折角、厳格な父親で
　通そうとしてんのに！」

耳郎
「うっさいな、オッさん」

耳郎母
「2人ともやめてよ
　ラウドパンクじゃないんだから」

少し意外な顔をしているイレイザー

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【車中】

イレイザーがオールマイトに言う

イレイザー
「もっと非難されるものと
　覚悟していました…
　…一杯…奢ります」

オールマイト
「ハハハ、よせやい、らしくない
　私、飲めないしさ

　それに次のお宅はそう上手く
　行かないと思うぞ」

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【爆豪家】

爆豪母が隣に座る爆豪の頭を
スパアンと叩きながら話す



爆豪母
「あっ はいよろしくお願いします」

爆豪
「バッバア、叩くんじゃねえよ！
　ブッ飛ばすぞコラ！」

爆豪母
「うっさい！元はと言えば
　アンタが弱っちいから、
　とっ捕まってご迷惑かけたんでしょ！」

スパアンと爆豪の頭を叩く爆轟母

爆豪父
「二人とも…や、やめろよォ
　先生方が驚いてるだろォ…」



爆豪
「うっせんだよ、クソオヤジ
　てめェは黙ってろ！」

爆豪母
「うっせえのは勝己でしょ！
　あんたも喋るなら
　ハキハキ喋りなさいよ！」

スパアン、スパアンと叩く爆轟母

爆豪父
「んん～…」

オールマイト
（何この闇深い家庭）

イレイザー
「あの…本当によろしいのでしょうか」

爆豪母
「ん！？ああ寮でしょ？
　むしろありがたいよ

　勝己は、なまじ何でも出来ちゃうし、
　能力も恵まれちまってさ

　他所様からチヤホヤされて
　ここまで来ちまった

　薄っぺらいとこばっか
　誉められて…

　だから会見での言葉が
　嬉しかったんだよね」

イレイザーの言葉を思い返す爆豪母

イレイザー
【何よりも『トップヒーロー』を
　追い求め…

　もがいているあれを見て
　【隙】と捉えたのなら、

　ヴィランは浅はかであると
　私は考えております】

爆豪母
「【ああ、この学校は
　勝己を見てくれてる】って

　一時は不安でどうなるかと
　思ったけど、

　こうして五体満足で
　帰ってきてるワケだしさ

　しばらく風当たりは
　強いかもしんないけど、

　私は信頼して任せるよ
　な？」

爆豪父に同意を求める爆豪ママ

爆豪父
「うん」

爆豪の頭をわしゃっと掴む爆豪母
そのまま爆豪の頭を下げさせる
そして爆豪母、父も頭を下げる

爆豪母
「こんなどうしようもない奴だけど、
　みっちりしごいて良いヒーローに
　してやって下さい」

また少し意外な顔をするイレイザー

その横でオールマイトが
トントンと小さく合図する

オールマイト
「一杯奢ろうか？（小声」



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爆豪家を出て車に向かう2人

イレイザー
「さて次は…緑谷ん家が近いですね」

オールマイト
「あぁ、それなんだか、相澤くん…」

その時、玄関を出てくる爆豪

爆豪
「オールマイト」

オールマイト
「ん？」

爆豪が【次は、君だ】とオールマイトが
画面越しに言った際に、
デクが泣いていた事を思い返す

爆豪
「…デクは、あんたにとって、
　何なんだよ」

オールマイト
「…」

イレイザー
「…」

オールマイト
「…生徒だよ、君と同様に、
　前途あるヒーローの卵だ」


オールマイト
（…すまない、爆豪少年
　ここだけは晒せないんだ）

家の中から爆豪母が叫ぶ

爆豪母
「勝己コラ！あんた外出るなって
　ケーサツに…」

爆豪
「…」

くるっときびすを返す爆豪

爆豪
「そっかあんたが
　言いたくねえなら、いいわ
　ありがとよ」

少しさびしそうな表情の爆豪

オールマイト
「…」



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【緑谷家前】

イレイザー
「本当に大丈夫ですか」

オールマイト
「ああ！今日中に
　周らないといけないんだろ？

　この調子だとディナータイムに
　差し掛かっちゃうぜ

　ここは私が行くから、
　君は他を急いだ方が
　いいんじゃない…かな！？

親指を立てるオールマイト
だが心情は…

オールマイト
（すまん、相澤くん…）

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【緑谷家】

デクとデク母が出迎える
ドキドキしている2人

デクのTシャツの胸の文字は
【ドレスシャツ】



デク母
「ささ…あっあっ、
　上がって下さい！」

廊下にはオールマイトポスターが
たくさん貼られている

オールマイト
「…」

デク母
「オオオオ、オールマイトが家に…」

デク
「お母さんオチツイテ…！」

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お茶とお菓子を出されるオールマイト
オールマイトが話しだす

オールマイト
「えー事前にお話、
　行ってるとは思いますが、
　雄英の全寮制について…」

デク母
「ハイ…えとその件ですが…
　私嫌です」

デク
「！？」



オールマイト
「…」

デク
「お母さん！？
　昨日は【うん】って…」

デク母
「考えてたんだよ！？
　でもね、嫌なの！！

　出久は個性が出なくて、
　それでもずっとあなたに
　憧れてきました」

オールマイト
「…」

デク母
「でも…【奇跡的】に
　個性が発現してから…
　雄英に入ってから…

　出久、どんどんボロボロに
　なっていくんです

　出久の腕、知ってますか？

　これ以上怪我が増えると、
　動かなくなるかもしれないって…

　先日の戦い、
　テレビで拝見しました

　一人の一般市民として
　とても感謝していますが…
　親としては怖かったです

　出久はあなたに憧れてます

　出久の行く末があんな
　血みどろの未来なら、私は…」

デク母が昔を回想する

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【回想】

幼少期のデクと
ヒーローごっこをするデク母

痩せてる頃のデク母が
毛布を被っている

デク母
「たすけてー」

ふすまを勢いよく開ける幼年期デク

デク
「わたしがきた！」



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無個性が判明した場面

デク母
「ごめんね出久、ごめんね…！」

【回想終了】

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デク母
「私…【無個性】のまま…

　ヒーローの活躍を嬉しそうに
　眺めているだけの方が、

　この子は幸せだったんじゃないかって…
　思ってしまったんです」

ガタっと立ち上がるデク

デク
「お母さん！」

デク母
「出久、応援はするけど、
　それは心配しないって
　ことじゃないって言ったよね」

以前の言葉を思い返すデク

デク
【誰も心配する事のない、
　僕なりのやり方が要る】

オールマイト
【全て無に帰るところだったんだぞ】

デク母
【雄英、行かなきゃダメ…？」

デク
「…（汗」

デク母
「出久はこのまま雄英に
　通いたいよね
　でも…ごめんね、出久」

デクナレ
（母の気持ちをないがしろにしてきた
　当然の帰結…）

デクがデク母の顔を見つめる

デク母
「ハッキリ申し上げます
　出久の親として…

　今の雄英高校に、
　息子を預けられる程、

　私の肝は据わっておりません」

涙ながらにそういうデク母
真っ直ぐ見つめるオールマイト



煽り
「静かな断固たる拒絶！
　緑谷出久、雄英退学（リタイヤ）！？」

僕のヒーローアカデミア ネタバレ 97話へ続く