メジャーセカンド ネタバレ 58話
『決戦を前に』

扉絵
「水着のいずみ」

煽り
「トラーニング中につき、
　ガン見禁止！」

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【茂野家】

大吾のバントの練習に
付き合っているト部

ト部
「もういいだろ茂野、
　日も暮れてきたし

　何球投げさすんだよ

　投げ込みでも一日で
　こんな投げねーよ」

大吾
「そうだね…今日は
　これぐらいにしとこうか
　明日、続き頼むよ」

卜部
「はぁ！？まだやんのか、冗談…」

その時、いずみがプールから上がり
大吾の所へやってくる

いずみ
「大吾！

　卜部くんはピッチャーでしょ
　週末の試合投げるんじゃないの？

　明日は肩も張るだろうし、
　あんたの為に調整の邪魔したら
　ダメでしょ！」

卜部
「…（汗」

大吾
「あ…いや…こいつは…」

卜部
「ダーッ！！いんです、お姉さん！
　オレ、大吾くんのためなら喜んで
　また明日来ます！」

いずみ
「そうなの？いいの卜部くん」

卜部
「ええ、いいんス！
　オレは先発じゃないんで…
　じゃあ…」

卜部が帰ろうとする

いずみ
「あ、卜部くん、ありがとね
　君、とっても良い球投げるじゃない

　今年の三船がベスト8ってのも
　納得したよ」

卜部
「え…」

いずみ
「にわか仕込みの光くんや大吾だけで、
　上手く行き過ぎだと思ったのよ

　やっぱり何年もコツコツやってきて
　基本のしっかり出来てる人がいるから
　勝ってたのね

　東斗戦も大吾達に力を貸してあげてね」



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【卜部家】

自室にいる卜部が家で
いずみに言われた事を思い返す

手にしている退団届けを
くしゃっと握りつぶし
いずみの応援の言葉に震える



卜部
「うおおおーっ！！」

その時、玄関がピンポーンされる
やってきたのは田代

卜部母
「どーぞ、上の部屋にいますから」

田代
「すみません、お邪魔します」

卜部母
「隼人ー！」

卜部
「はぁ？何ィ！？」

部屋から出てきた卜部が
田代を見て驚く

卜部
「か…監督！！
　どうしたんスか！？」

田代
「どうしたもこうしたも、
　さっき茂野から電話で聞いて
　びっくりして飛んできたんだ

　お前がドルフィンズを
　退団する気だって…

　本当なのか？」

卜部
「は…？何かの間違いでしょ
　あいつ、冗談を真に受けたんですよ」

田代
「え？」

卜部
「最後の大会でやめるわけないでしょ

　オレがこれまでやって来た事を
　東斗戦にぶつけるだけですよ！

　佐藤にはオレが後ろにいるから、
　全力で飛ばして行けって
　言ってやって下さい」



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【翌日～学校～】

大吾と話している佐倉

佐倉
「ええっ！？卜部くん、
　退団しないって～っ！？」

大吾
「うん、なんか分かんないけど
　昨日の夜、監督から電話があったんだ

　本人に会って確認したら、
　やめる気なんてなかったって」

佐倉
「やっぱりかまってちゃんだったんだ
　あいつ～｣

大吾
「まぁ…良かったよ、とりあえず
　気が変わったみたいで」

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【光サイド】

その頃、光は寿也が
コーチしてくれると言うのを断る

光
「自分だけ元メジャー選手が
　ついてるなんてズルになるから」

そう言って一人で練習する光
寿也は遠目からそれを見守る

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【眉村家】

道塁が渉に投球している

渉
「ダメだ！ボール半分高い！
　ボール1個分、中に近い！」

道塁
「はぁ？細かい男だねぇ
　今のを三船の誰が打てるのよ」

渉
「ごちゃごちゃ抜かすな

　明日三船に勝ったら、
　日曜に準決と決勝だ

　その辺の相手はボール半分でも
　打ってくる可能性がある」

道塁
「はいはい」

再び投げ始める道塁

その様子を2階のマドから
眉村が見下ろしていた



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【当日】

集まっているドルフィンズ

田代
「皆、良い知らせだ！」

卜部
「なんスか？」

田代
「てっきりエースで来るとばかり
　思ってたが

　今メンバー表を交換して見たら、
　東斗の先発、眉村じゃないぞ！！」

相手の先発投手は
道塁でも渉でもなく
小松という選手

一同
「！？」



大吾
「ええーっ！？うそーん！！」

煽り
「まさかのミチル温存！？
　次号、運命の一戦がプレーボール！！」

メジャーセカンド ネタバレ 59話へ続く