僕のヒーローアカデミア ネタバレ 97話
『ガツンと言うからお母さん』

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デク母
「今の雄英に息子を預けられる程、
　私の肝はすわっておりません」

デク
「お母さん…」

デク母
「あなたがどれだけ素晴らしい
　ヒーローでも関係ありません

　敵（ヴィラン）に襲われて
　まともに授業を続けられない…
　生徒の大怪我を止められない…

　こんな学校にこれ以上
　通わせたくない私は…」

デク
「…（汗」

オールマイト
「…」

ガタッと立ち上がるオールマイト

オールマイト
「お母さ…」

その時、デクが割って入る

デク
「違うよお母さん！
　怪我は僕がダメなだけだよ！

　先生方は何べんも言ってくれていて…
　それを僕がー…」

デク母
「結果、この現状なら、
　学校の責任なんじゃありませんか」

オールマイト
「少年、座ろう」

デク母
「モンスターペアレンツかもしれません
　でも、モンスターでいいです

　私は出久の夢を奪いたくないんです
　どうしてもヒーローになりたいなら

　別に…雄英でなくともヒーロー科は
　たくさんありますよね」

デク
「！？」

オールマイト
「…」

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【回想】

以前、オールマイトとデクが
交わした会話

オールマイト
「これから私は君の育成に専念していく」

デク
「雄英はオールマイトの出身校ですから…
　行くなら絶っ対雄英だって思ってます」

オールマイト
「行動派オタクめ！」

【回想終了】

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拳が震えているデクが
顔を下に向け目をつむり唇を噛む

オールマイト
（辛い…ことだ）



ダッと部屋を駆け出るデク

デク母
「出久！」

オールマイト
（私に憧れ、私を追ってきた君にとって、
　【雄英で学ぶ】という事に…
　大きな意義がある
　そこを断たれるのは…）

自室のドアをバタンッと閉じるデク
ガタッと立ち上がるデク母

デク母
「すみません呼び戻してきます」

だがすぐに戻って来るデク

デク母＆オールマイト
「！？」

デク
「いいよ、雄英でなくたって」

オールマイト
「！？」

デク
「見てお母さん、オールマイト
　手紙、貰ったんだ」

デクの手には洸汰からの手紙
（きんたまなぐってごめんなさいの手紙）

デク
「合宿の時に救けた子から
　ヒーローどころか個性すら嫌ってた子が、
　ありがとうって…くれたんだ

　まだめちゃ心配されててダメダメだけど、
　それでも…一瞬でも…この手紙が、
　この子が、僕をヒーローにしてくれた

　嬉しかった…！
　雄英でなくたって、どこだって…いいよ！

　僕はヒーローになる…から！」



オールマイト
（ああ…そっか君はもう…）

マッスルフォームになるオールマイト

デク＆デク母
「！？」

オールマイト
（君はもう、ただ私の背を
　追うだけの人間ではない…！

　ならば師である私は…
　支えなきゃあ…！

　君の歩みを、征（ゆ）く道を）

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デク母＆デクに歩み寄るオールマイト
そして地面に膝を付き土下座する



オールマイト
「順序が間違っていたこと、
　誠に申し訳ございません

　私は、出久少年が私の後継に
　ふさわしいと…

　すなわち、平和の象徴に
　なるべき人間と思っております」

デク母
「え…なっ、ちょっと…！？
　やめて下さい何ですか！？」

オールマイト
「平和の象徴…
　だった者としての謝罪です

　彼の憧れに甘え、
　教育を怠ってきた事、
　謝罪致します…！

　そして、雄英教師としての懇願です」

トゥルーフォームに戻るオールマイト、
そのまま土下座しながら話を続ける

オールマイト
「確かに私の道は血生臭いものでした…！
　だからこそ彼に同じ道を歩ませぬよう

　横に立ち、共に歩んで行きたいと
　考えてたおります」

デク母
「オールマイト…！」

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【デク母回想】

無個性が判明した時の幼少デク

デク
「超カッコイイヒーローさ
　僕もなれるかなあ（泣」

【回想終了】

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オールマイト
「【今の雄英】に不安を抱かれるのは
　仕方のない事です

　しかし雄英ヒーロー達も
　このままではいけないと…
　変わろうとしています！

　どうか【今の】ではなく
　【これから】の雄英に
　目を向けて頂けないでしょうか…！

　出久少年に私の全てを、
　注がせてもらえないでしょうか！

　この命に代えても、守り育てます」

その言葉に驚くデク母



地面にへたり込むデク母

デク母
「…やっぱり、嫌です…」

オールマイト＆デク
「…」

デク母
「だってあなたは、
　出久の生きがいなんです

　雄英が嫌いなワケじゃないんです…
　私、出久に…幸せになって
　ほしいだけなんです…

　だから命に代えないでちゃんと生きて、
　守り育てて下さい

　それを約束して下さるのなら、
　私も折れましょう」



デク
「お母さん…」

オールマイト
「約束、します」

デク母
「出久も、雄英で生活していくなら…
　わかってるね…？」

涙をぬぐうデク

デク
「絶対、心配させない！」



デク母
「…」

デク母
（そんな顔で…言わないでよ
　本当は、嫌なんだよ

　でも出久は、私の知らない間に、
　憧れのヒーローから、

　ここまで言ってもらえるように
　なってたんだね

　これがあなたにとって、
　何よりも幸せなことなんだよね）

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外に出たオールマイト、デク

オールマイト
「いいお母さんを持ったな」

デク
「…はい」

オールマイトがデク母のセリフを思い返す

デク母
【ちゃんと生きて】

オールマイト
（ナチュラルボンヒーローをやってきて…
　そんな事、久しく言われなかった）

オールマイト
「お師匠…どことなく先代と似ているよ…」

デク
「え！？お母さんが…！？」

オールマイト
「うん、髪型とか」

デク
「髪かあ」

グッと左腕で力こぶポーズをするオールマイト

オールマイト
「強い人ってことさ」

その時、通りすがる町人2人

町人
「あれ！？やだちょっと、
　あのガイコツ顔ヤダ、
　ひょっとしてやだ！！」

オールマイト＆デク
「！？」!

いそいそとタクシに乗り込むオールマイト

オールマイト
「いけないこの姿もオールマイトか！
　まだ慣れないな…
　じゃ！また学校でな！」

タクシーを見送るデク

その様子をデク母が涙を流しながら
ベランダから見下ろしていた



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【雄英高校】

A組生徒たち登校風景

デクナレ
（そして始まる雄英寮での新生活が！）

煽り
「そして再びこの学び舎（まなびや）に！
　二学期が始まった雄英高校に新たな騒動が！？」

僕のヒーローアカデミア ネタバレ 98話へ続く