銀魂 ネタバレ 594話
『解放』

表紙カラー
「銀時、新八、神楽
　背後に虚」

煽り
「実写映画化決定！！」

-------------------------------------

【朧回想】

柱に縛り付けられている虚に
尋問している天導衆

虚
「私は無数の死と無数の生を越えるために
　無数の人格（わたし）を作った
　無数の【虚】を作った

　だが何度生と死をくり返しても
　苦しみは終わらなかった」

周囲から迫害を受ける虚の描写
殺戮をくり返す虚の姿の描写

虚
「何度血塗れた運命（さだめ）を変えようと
　抗っても苦しみは終わらなかった」

奈落に連れて行かれる松陽描写
銀時に首をはねられる松陽の描写

虚
「だから殺したのです

　人になろうと殺戮に
　身を浸し続けた虚（わたし）も

　人になろうと殺戮を止め変わろうと
　抗い続けた吉田松陽（わたし）も

　全ての虚（わたし）を殺して
　全てを終わらせるために」



【回想終了】

-------------------------------------

朧からその話を聞いてる高杉
武市からその話を聞いてる銀時、桂、坂本

-------------------------------------

【朧回想】

再び虚が天導衆に尋問される場面

天導衆
「つまり虚、そなたの望みは
　不死である自らの終焉であると

　だとしたら残念な事だ

　その力を解明し活用できれば我等は…
　宇宙はさらなる進化も望めよう」

虚
「私の殺し方を
　見つけてくれるのであれば

　この身体コマ切れにして
　その血の一滴にいたるまで
　調べ尽くしてくれて構いませんよ

　ただ心に留めておいてほしい
　私は自分の終わらせ方もしらない男ですが
　この枷から腕をひきちぎり

　くだらない実験（あそび）を
　今すぐ終わらせる方法なら知っている」



天導衆
「…」

虚
「自分以外の者を終わらせる方法なら
　恐らく地球上の誰よりも知っている」

　そしてこの不死の力を望む者があるならば
　それを与える方法も知っている」

朧
「…」
虚
「こんなマネをしなくても
　私の力に興味がおありなら
　私はいくらでも協力しますよ

　…ただ代わりに私にも力を与えてほしい
　私を滅ぼせるだけの力を」

【回想終了】

-------------------------------------

【武市回想】

朧が高杉に話しているシーンへ

朧
「虚（あのひと）は自らの不死（ちから）を
　餌に天道衆の懐深くまで入り
　やがてその一角にまで登りつめた

　天導衆は虚の不死（ちから）を
　欲していたが

　それ以上に虚（あのひと）に
　恐れを抱いていたのだ

　懐柔という名の監視

　ゆえに天導衆は虚（あのひと）に
　その地位を与えはしたが
　権利までは与えなかった

　全宇宙で天導衆だけが持つ特権
　つまり龍脈（アルタナ）を自在に操る力」



【回想終了】

-------------------------------------

武市が銀時に話している

武市
「虚が欲していたのはそれです
　アルタナ保全協会

　つまり天導衆とは星の力
　【龍脈（アルタナ）】を
　管理する組織でありながら

　それを独占する事で
　強大な力を得ました

　各星にある【龍穴（あな）】と呼ばれる
　アルタナの噴出口を制御する門は
　彼等をもってしか起動も停止もできません

　それを可能にしているのが
　【鍵】と呼ばれる掌の刻印

　協会最高幹部天導衆にのみ
　与えられる証にして
　門を開閉できるコード」

天導衆の掌には刻印



武市
「詳しい製法は伝わっていませんが
　鍵の入手には天導衆の総意が
　必要とされています」

天導衆が機械の中に手を入れる
すると掌に刻印が出来ている描写

武市
「一度鍵を刻印すれば
　これを取り除く事は不可能

　鍵は刻印されると同時に
　心臓に回路をつなぎ

　これを引きはがせば
　命を落とす事になります

　また鍵をもつ者が死亡した場合も
　【鍵】は消滅します

　つまり正式に天導衆の許しを得る以外に
　鍵を入手する事は不可能

　虚には龍脈（アルタナ）を
　操る事はできない…はずでした」

-------------------------------------

【虚サイド】

虚の船に来ている天導衆

天導衆
「知らせはきいたか

　虚、お前の遠征中に
　由々しき事態が起こった

　惑星丹煌の龍脈（アルタナ）が
　暴走した」

丹煌のアルタナが
宇宙まで吹き出す描写
逃げ回る丹煌の住人達



天導衆
「門とターミナルは一瞬にして消滅
　管轄していた協会支部も壊滅した

　被害の全容は掴めていないが
　協会設立以来の未曾有の
　被害と思われる」

虚
「何故そのような事故が？」

天導衆
「事故ではない
　暴走が起こる前に知らせがあった

　正体不明の軍隊によって
　門が侵攻をうけていると

　これは明らかに天導衆
　（われわれ）への反逆だ」

虚
「暴走は人為的なものだと？
　だとしたらそんなマネができる者は」

天導衆
「そう、龍脈（アルタナ）を
　自在に操る鍵をもつ天導衆
　（われわれ）以外にありえない」

虚
「我々の中に裏切り者がいると
　だとしてもそんな者に従う軍隊など
　どこにいるというのです」

天導衆
「確かに、いかなる国とて
　門を所有する以上

　協会（われら）の管制下門を
　質にとられているから協会（われら）に
　こんな真似をする者はいないだろう

　だがその勢力がどこの国にも
　依らぬ軍隊だとしたら

　たとえば虚、そなたが手に入れた
　海賊（へいたい）のように」

微笑している虚

天導衆
「此度のそなたの遠征

　春雨を管制下にしき、それをもって
　反乱分子を掃討する目的であったな

　だがその成果は？

　逆賊の首をもち帰るどころか
　旗下に加えた春雨の半数を失った

　だがその失った半数の春雨が
　別の目的で使われていたとしたら

　此度の戦そのものが
　天導衆（われら）を欺くための餌

　その裏で春雨の半数を動かし
　丹晃の門を占拠

　アルタナを暴走させ星を破壊する事が
　そなたの真の目的だとしたら

　虚、貴様鍵をどうやって奪った」

笑みを浮かべる虚

虚
「…私は何も奪ってなどいませんよ
　ただ与えただけ

　あなた達に求められるまま
　不死の血を」

ベッドに横たわり全身チューブだらけの虚
血が抜き取られている描写

虚
「そしてあなた達は手離した
　不死を手に入れる代わりに多くのものを

　もう鍵はあなた達だけのものではない
　奪われれば死ぬ、死ねば失われる

　門外不出であったはずの鍵は
　奪われても死なない死ななければ
　失われる事はない不滅の鍵となった

　私はあなた達の落とした
　鍵を拾っただけです」

虚が干からびた【手】を取り出す
その手の掌には鍵の刻印がある



天導衆
「貴様…まさかっ…
　誰だァ！！この男に鍵を渡すなど
　鍵を一体何と心得ている！！」

虚
「あなた達はあまりに
　多くの血を求め過ぎた

　私の血は確かに
　【不死の血】に違いないが

　その血は【不死の身体】を流れて
　初めて安定する

　たとえ血を得ようと
　あなた達の身体は不死ではない

　脆き器に煮えたぎるマグマを
　入れるようなもの

　さらにあなた達はそれを
　溢れんばかりに注いだ

　肉体（うつわ）は溶けだすでしょう

　腕だけじゃない、やがて足も落ちる
　頭も落ちる」

虚の船の天導衆の何人かは手が無い様子

虚
「だが魂（こころ）がかき消えるような
　苦しみを味わっても

　あなた達は死ねない
　その身体が朽ち果てるまで終われない」

気味の悪い笑みをうかべる虚



手を奪われた天導衆の男達が叫び出す

天導衆
「虚貴様！！
　鍵を差し出せば我等を救う
　算段があると申したであろう！！

　約束を違うつもりか！！
　我々の身体はこのままどうなる！！」

ショックを受けている
裏切ってない天導衆の男

天導衆
「…バカな…これだけの裏切り者が…
　では奪われた鍵は！？」

虚
「ありますよ、まだたくさん
　直、知らせが入るでしょう

　あなた達が落とした鍵と同じ数だけ
　星が壊れたと」

あちこちの惑星で天導衆が
鍵の刻印の手を持っている

干からびた腕を龍穴にかざす
すると大爆発がおこる



虚
「そして生き残った者達は思う
　天導衆（われわれ）を許しはしないと」

惑星では逃げ回る住人達の
驚愕している描写

虚
「他の星の者達は思う
　天導衆（われわれ）に門を
　任せてはいられないと」

爆発のおきていない惑星の住民が
思案している描写

虚
「彼等はやがて来る
　天導衆（われわれ）のいる
　この地球へと」

天導衆
「きっ…貴様…！全宇宙に…
　戦争でもしかけるつもりか！！」

虚
「私はこの地球が生み落とした怪物です

　この星に漂うアルタナを食らう限り
　死ぬ事ができない

　私の苦しみも、あなた達の苦しみも
　この星でくり返され続けてきた
　
　数々の苦しみもこの星がある限り
　終わる事はない

　ならば終わらせばいい
　この地球（ほし）を」

背景には地球

-------------------------------------

【武市回想】

朧が高杉に言う

朧
「天導衆の支配からアルタナを解放し
　宇宙規模の暴走・戦争を引き起こす
　それは虚（あのひと）の狙いだ

　松陽の弟子たちよ

　吉田松陽は虚（あのひと）と戦い破れた
　だがその争いはお前達を生んだ

　その魂はここにある
　抗う者達よ、虚を倒せ」

【回想終了】

-------------------------------------

銀時達が朧が言った言葉を
武市から聞く



煽り
「最大の戦いが、今始まる！！」

銀魂 ネタバレ 595話へ続く