七つの大罪 ネタバレ 182話
『たしかな、ぬくもり』

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ダナフォールが滅びた直後、
赤ん坊(エリザベス)を
抱いているメリオダスの姿が…

エリザベス
「なぜ幼い日の私とメリオダス様が…
　滅亡したダナフォールから？」

ザラトラス
「…わかりません
　彼はその事について
　一切を語ろうとしませんでした」

メリオダスに駆け寄る過去のザラトラス

ザラトラス
「ああ…この時の彼の反応は
　鮮明に覚えています」

過去のザラトラス
「キミ！！ひどい怪我じゃないか
　少し横になるといい！！
　その赤子は私が預かろう！！」

ザラトラスの手を弾くメリオダス

メリオダス
「…触るな、俺の女に気安く触るな！！」

過去のザラトラス
「お…女？」

エリザベス
「メリオダス様…？」

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【城】

過去のザラトラス
「国王陛下は未来を見通す
【千里眼(ビジョン)】 という
　魔力をお持ちだ

　その陛下が先日、滅亡するダナフォールで
　出会った赤子が自分の3人目の娘になる

　…という予兆を見られてね」

メリオダス
「…つまりエリザベスを
　養女にしたいって事か？」

過去のザラトラス
「王妃がいたくあの子を
　気に入られてね…」

メリオダス
「わかった、ただし
　俺を雇う事が条件だぜ？」

過去のザラトラス
「あ…いや…申し訳ないが
　子守りは別に…」

メリオダス
「勘違いすんな、聖騎士としてだ」

過去のザラトラス
「…ブハーッハッハッハッ！！」

ホーク
「まあ…笑うよな」

ザラトラス
「くうう…これは私の人生の
　恥ベスト3に入る出来事でした」

エリザベス
「？」

メリオダスが立てかけてある剣を手に取る

メリオダス
「これでいーや、一つ手合わせしてみるか？」

真剣な表情になる過去のザラトラス

過去のザラトラス
「…子供とはいえ聖騎士の前で
　剣を抜いたからには
　多少の痛い目は覚悟してもらうぞ」

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だが、次の場面ではメリオダスが
ザラトラスを圧倒している描写

過去のザラトラス
「ま…参った！！」



ザラトラス
「彼から感じた殺気は
　まさに魔性そのもの

　だがその瞳からは一滴の悪意も
　感じられなかった」

ホーク
「ちびったろ、ザラちん」

ザラトラス
「まあ…多少な

　彼は私に推薦もあり、王室付き…
　正確にはエリザベス様付きの
　聖騎士となったのです

　覚えていないでしょうが
　あなたは幼い頃、メリオダス殿に
　よく懐いていらした」

エリザベス
「私が…」

幼い頃のエリザベスが
メリオダスの頬にちゅっとする

それを見て少し頬を
赤らめるエリザベス

ザラトラス
「…その直後です、国王陛下が
　彼らの出現を予言されたのは」

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過去のザラトラス
「七人の大罪人がリオネス王国の
　守護者となる！？」

バルトラ
「見たもんは見たんじゃから
　仕方なかろう！！」

過去のザラトラス
「まさか…そんなバカな話が
　ありえますか！？」

そこにやってくるマーリン

マーリン
「…ご安心召されよ、
　バルトラ国王陛下、聖騎士長殿

　その予兆についての調査と選定ならば
　もうすでに済ませた」

バルトラ
「だ…」

過去のザラトラス
「誰？」

マーリン
「王の予兆とやらはたいしたものだぞ
　メリオダス？

　予兆なくして5人を見つける事は
　不可能に近かった」

メリオダス
「つまり残る2人は」

マーリン
「無論、私とお前だ」



兵達
「…何者だ？どこから侵入した！？
　なんという底知れぬ魔力だ…！！」

メリオダス
「で、その5人はどんな奴らなんだ
　マーリン？」

マーリン
「種族、性格こそ五者五様だが
　資質において全員遜色ない」

メリオダス
「わかった…なら今すぐに集めようぜ
　大罪が戒めを討つ時だ…！！」



エリザベス
「大罪が戒めを討つ…まさか…！！」

ザラトラス
「その通りですエリザベス様

　この時は2人が何を言ってるのか
　全く理解できなかったが
　今こそわかりました

　七つの大罪とは…魔神族十戒を討つ為に
　選ばれた者達だったのです！！」

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メリオダスと過去のザラトラスが
酒を飲んでいる

ホーク
「プゴッ！今度はどこだ？」

かなり相当酔っている過去のザラトラス

過去のザラトラス
「メリオダス殿ぉぉ
　キミは不思議な少年ですよね～！！

　いや～少年のようで少年ではない…
　お？顔が赤い！！

　呑んでも酔わないキミが珍し～く
　酔ってるなんて！！」

ホーク
「どんだけ呑んだの」

一杯目でベロベロの過去のザラトラス

それに対してメリオダスの後ろには
大量の空樽と瓶が転がっている

メリオダス
「三千年だぜ…？嬉しくて酔いもするさ…
　三千年の間、呪いを解くため待ち続けたんだ」

エリザベス
「呪い…？」

過去のザラトラス
「三千年！？そんな人間いるかね！？

　いや妖精族や巨人族でも、
　いーや伝説の女神族や魔神族でも

　三千年は生きられまいよ！？ね！？」

ホーク
「うっわ酒癖悪」

ザラトラス
「ははは」

過去のザラトラスがメリオダスの髪を
わしゃわしゃとする

過去のザラトラス
「それが本当にゃら
　メリオダス殿はしゅごいれす…

　だって私ならと～ても
　耐えられそうにありましぇん！！

　自分で死ぬか、
　誰かに殺してもらっちゃう！！」



メリオダス
「全部試した
　でもな呪いがそれを許さねえんだ」



ホーク
「どゆ意味？」

ザラトラス
「うーん、死ぬ事を
　許されないという事…なのか？」

丸い月を見上げて言うメリオダス

メリオダス
「…嵐が来るぞ」

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【城の廊下】

メリオダスが現在のエリザベスの方を見る

メリオダス
「よう、エリザベス」

エリザベス
「！！メリオダス様…！？」

メリオダス
「眠れねえのか？」

エリザベス
「メリオダス様…
　私の事が見えるんですか…？」

だがメリオダスが話しかけていたのは
エリザベスの後ろにいた過去の自分
幼いエリザベスの頭を撫でるメリオダス

メリオダス
「よしよしよーし！！」

幼いエリザベス
「メリオダスは明日から
　お仕事に行っちゃうの？」

メリオダス
「ああ」

幼いエリザベス
「すぐエリーのところに戻ってくる？」

メリオダス
「なんだ、そんなこと心配してたのか？」

背を向けたまま言う現在のエリザベス

エリザベス
「私は…信じてます
　あなたがきっと私の前に
　戻ってきてくれるって」

メリオダス
「約束するぜ
　俺はどんな場所からだって
　必ず生きてお前の元に戻る」



メリオダスが答えてくれたように感じて
振り返るエリザベス

エリザベス
「…っ」

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だが直後、場面が変わって
現在へと戻ってくる

ザラトラス
「フウッ」

ホーク
「も…戻ってきたみてえだな」

ザラトラス
「エリザベス様、大丈夫ですか？」

笑顔で大粒の涙を流しているエリザベス

エリザベス
「大丈夫…メリオダスは必ず戻ってくるわ
　私に約束してくれたもの！！」



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その頃、メリオダスは煉獄に来ていた
（この世の命の終わりの間）

どこかに立っているメリオダス
謎の声が聞こえてくる

？
「煉獄に来た感想はどうだ？
　たっぷり時間はある
　ゆるりと語ろうぞ、メリオダスよ…」

メリオダス
「やーなこった」

煽り
「メリオダス、健在！！

　エリザベスとの誓いを胸に、
　今復活へと動き出す！！
　
　舞台は記憶から現在へ

　メリオダスは煉獄へと降り立ち、
　未知なる脅威と相見える！！」

七つの大罪 ネタバレ 183話
『デンジャーゾーン』に続く