ワンピース ネタバレ 833話
『ヴィンスモーク・ジャッジ』

表紙
「映画の主要キャラたち」

巻頭カラー
「浴衣を着てスイカを食べながら
　花火を眺める一味」

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【ホールケーキアイランド～ジェルマ王国～】

煽り
「サンジが決闘！？
　立ち塞がるは【父】！！」

ジャッジとサンジの決闘の噂を聞き、
駆けつけようとする兵士達

ジェルマ兵
「決闘だー！！
　総帥が例のサンジ様と！！

　一体どんな方だ！？
　だいたいわかるが！！」

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【ジェルマ王国～ヨンジ城～】

ヨンジが凹まされた顔を
トンカチで修理されている



ヨンジ
「まだ結婚を拒否してるというんで
　父に代わり言ってやったんだ！！

　【昔の調子】でな！！
　そしたらこうだ！！

　許さねェ！！サンジの野郎！！」

技術者
「ダメですヨンジ様、ハンマーでは…
　プレスします、じっとして」

ヨンジ
「あァ！？」

巨大なプレスで顔を左右から
プレスされるヨンジ

ヨンジ
「ぬぐ！！」



技術者
「戻りました」

ヨンジ
「くそ…あいつ…
　落ちこぼれのクセに…」

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【サンジ vs ジャッジ】

サンジとジャッジが戦っている
それを見ている兵士達

兵士達
「あれがサンジ様か！！強い！！
　レイドスーツも着てないのに…！！

　海賊として賞金首に
　なっていただけある！！」

サンジが蹴りを放っていく
ジャッジが腕でガードするが
ビリリと相当の威力を感じている

ジャッジ
「ほう…実の親を足蹴に…！？」

サンジ
「てめェで仕掛けといて何を今更！！
　まだ親だと言いはるその発言にも
　気をつけろ！！」

ジャッジが槍を振るってくる
それを躱していくサンジ

サンジ、ジャッジの戦いに
兵士達から歓声が上がる

兵士達
「ウオオオ！！」

ジャッジ
「お前は帰ってきた！！
　我が息子だ！！サンジ！！」

サンジ
「槍を向けながら言う言葉か！！

　おれァ【茶会】さえ済めば
　海賊船に戻る！！

　結婚は芝居だ！！」

ジャッジ
「まだ言うのか、そんな裏切りを
　ビッグ・マムが許すと思うか！！？」

サンジ
「その後のお前らの
　運命になんて興味ねェよ！！
　仲間達の首を守りに来ただけだ！！」

ジャッジ
「家族を捨てるか！！？」

サンジ
「お前らが家族なわけねェだろ！！」

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【サンジ回想】

イチジ、ニジ、ヨンジの3人が
幼いサンジをボコボコにしている

イチジ
「落ちこぼれ！！」

ニジ
「こいつネズミのエサ
　作ってやがった！！」

ヨンジ
「王族が料理なんかするな！！」

サンジが作ったケーキを
イチジが取り上げる

サンジ
「うるせー！！返せ！！」

サンジがイチジの顔面を殴る
だが硬かったようで痛がるサンジ



サンジ
「い…いてェ！！」

イチジ
「生意気に！！おれに触るな！！」

サンジに馬乗りになって
殴りまくるイチジ

ヨンジ
「あっはっはっは！！弱ェ！！
　みっともねェ！！」

ニジ
「はっはっはっは！！」



イチジ
「同じ日に生まれた4人で
　何でお前だけ
　デキそこないなんだ！？」

サンジに拳を振るい続けるイチジ
笑っているニジ、ヨンジ
涙を浮かべるサンジ

そこにジャッジ、レイジュが
通りかかる

ジャッジ
「！」

イチジ
「あ…父上！！」

ジャッジ
「…またサンジを…」

サンジ
「助けてー！！お父さーん！！」

ジャッジ
「…なぜだ」

サンジ
「！」

ジャッジ
「どうせお前は将来戦士として
　役に立たない

　助ける義理も育てる価値もない！！
　お前は一族の【恥】だ！！」

涙をボロボロと流すサンジ
ジャッジの隣で笑うレイジュ

レイジュ
「キャハハハハ」



ニジ
「立てよ、きたえてやる！！
　ヴィンスモークの恥！！」

サンジの両腕を掴むイチジとニジ

ニジ
「ホラ突進だヨンジ！！」

ヨンジ
「ウオオオオ～！！」

サンジの腹に突っ込んでいくヨンジ

サンジ
「オエー！！」

【回想終了】

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その事を思い出していたサンジ

サンジ
「…！！」

ジャッジ
「何か思い出したか？」

ジャッジの振るう槍を
サンジが足で受け止める



ジャッジ
「…まさか【あのサンジ】が
　覇気を使うとは…！！」

槍を受け止めたサンジだったが
その場に片膝をつく


兵士達
「足で刃を受けた！！」

ジャッジ
「どうした、剣を取れ
　剣を教えた筈だ！！」

サンジ
「この手は料理する為にある
　お前が食材じゃねェ限り」

ジャッジ
「？」

サンジ
「おれは刃物も手も使わねェ
　足技専門なんだよ」

そう言って煙草に火をつけるサンジ

レイジュ
「へぇ、【あの】サンジがこんなに強く…」

ジャッジ
「まだネズミのエサを作っているのか
　王族が奉仕などするな！！
　みっともない！！」

サンジ
「話にならねェ」

ジェッジ
「この結婚の何が不服だ！！」

ジャッジが踵からジェットを噴出させ
素早い動きで空中に跳び上がる

サンジ
「！」

兵士達
「総帥の肉弾戦…！！

　【怪鳥（ガルーダ）】と
　呼ばれた男の戦闘

　そうそう見れるモンじゃないぞ」

サンジ
「皮肉にも…得意分野」

ジャッジが槍を向けながら
サンジめがけて落ちてくる

上空から迫るジャッジに、
サンジも飛び出していく

サンジ
「【悪魔風脚（ディアブルジャンプ）】
　【首肉（コリエ）シュート】！！」

サンジの蹴りを槍で受け流すジャッジ



サンジ
「！！」

サンジの燃える左足を
ジャッジが掴む

サンジ
「あ！？…！！」

そのままサンジを地面に投げつける
すぐにサンジに向かっていくジャッジ、
その足は電気をバリバリと纏っている

サンジ
「！！」

ジャッジ
「科学は戦争で進歩する
　【電磁クラック】！！」

サンジの顔面にヒットした所で
更に踵からジェットを噴射する

ジャッジ
「【ブラスター】！！」

吹っ飛ばされるサンジ

兵士達
「うお！！」

地面を抉って城壁にぶつかるサンジ
だがほとんどケガはしてない様子

タバコはくわえたままのサンジに
ジャッジが迫ってくる

サンジ
「…ひとつ…聞いていいか
　生みの親って…
　そんなに偉ェのか…？」

ジャッジ
「お前の知るジェルマでさえ
　もはや過去の軍隊！！」

サンジ
「…お前はあいつにいい思い出なんて
　一つも持ってねェよな
　お前…辛かったよな…」

背景には鉄仮面をつけられて
檻に入れられているサンジ



サンジ
【お父さん出して！！
　お父さん！！暗いよー！！】

サンジ
（恨みしか…ねェよな）

起き上がるサンジが
足に炎を纏っていく

サンジ
「【焼鉄鍋（ボアルア・フリール）】」

サンジが睨みながら
ジャッジに足を構える

ジャッジ
「【壁】」

ジャッジがそう言った瞬間、
ジャッジの前に出てくる3人の兵士

サンジ
「！？おい！！
　てめェらどけェ！！」

1人の兵士を背中から貫いて
そのまま突っ込んでくるジャッジ

サンジ
「！？」

槍先を足裏で受け止めるサンジ
だが更にジャッジが技を放つ

ジャッジ
「【電磁シャフト】！！」



吹っ飛ばされるサンジ
歓声を上げる兵士達

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【城】

椅子に座っているサンジに
絆創膏を貼るレイジュ

レイジュ
「頑丈ね…驚いた…
　これが【あの】サンジだなんて
　信じられない…」

サンジ
「バカバカしくなった…
　早く茶会を終えて出て行きてェ…

　それで【ビッグ・マムの招待状】の
　呪いは解ける」

部屋の中にいるジャッジに叫ぶサンジ

サンジ
「少しは変わったかと思えば！！
　てめェは昔以上のクズだった！！

　部屋から出て行けよおっさん！！
　お前は他人だ！！！」

ジャッジ
「…いや、私の血がお前にも流れている

　勘違いするなよ…
　ジェルマの兵士達はその全員が

　ヴィンスモーク家の為に今すぐにでも
　喜んで死ねる従者なのだ

　奴らこそがジェルマ最大の軍事力！！」

サンジ
「だったらそいつらを使って
　くだらねェ夢でも叶えりゃいいだろ

　【北の海（ノースブルー）】の征服！？
　立派だよ悪の組織にゃうってつけだ」

ジャッジ
「ものわかりがいいな、その通りだ

　ビッグ・マムと手を組む事で
　それは確実な目標となる！！

　そこを理解してくれればもうよかろう
　どうにか穏便に話を進めたかったが…」

サンジ
「？」

ジャッジ
「ビッグ・マムの力は借りたいが
　血縁を結ぶのがその条件…

　ただの結婚とはいえ
　あんなイカレたババアの所へ
　大切な息子達を婿にはやれん」

サンジ
「…！？」

ジャッジ
「そこで思い出したんだ…
　そういえば昔もう一人…

　【出来損ない】がいたな…
　お前は【生け贄】だ、サンジ」

サンジ
「！？」

ジャッジ
「私も相変わらずだ…
　【貴様を】息子だなんて
　微塵も思っちゃいない！！」

サンジ
「…！！」

ジャッジを睨むサンジの両手首に、
レイジュが手枷をつけていく



サンジ
「？おい何だこれは…」

ジャッジ
「手が大切だと言ってたな
　ちょうどよかった

　天竜人の奴隷達がつけている
　【首輪】を知っているか？」

サンジ
「！？」

ジャッジ
「飼い主から逃げると
　首ごと爆発するって代物

　そいつも同じだ

　この島から出ようとすると
　両腕が吹き飛ぶ！！」

サンジ
「！！？」

ジャッジ
「ビッグ・マムが気を利かせて
　貸してくれたんだ
　鍵は彼女が持っている」

サンジ
「！！？」

ジャッジ
「まァ、それ以前に我々ジェルマが
　お前を逃がしはしないがな！！
　結婚をして貰うぞ！！」

煽り
「サンジ、大ピンチ…！！」

ワンピース ネタバレ 834話へ続く