ハイキュー ネタバレ 215話
『音』

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【影山サイド】

練習後、食堂で夕食をとる選手達
影山のテーブルに座る人物

千鹿谷英吉（ちがや えいきち）
森然高校 1年 193cm
ミドルブロッカー

千鹿谷
「いや～やっぱ知ってるヤツ居ると
　ちょっと安心だなー」

影山
「…」

影山
（ブロッコリー2号…）

ナレーション
「1号は小鹿野」

黙々と食べ続ける影山
そんな影山に不安な千鹿谷

千鹿谷
（うう…夏合宿の時から
　近寄り難かったけど
　何を考えてんのやら…）

それでも影山に声をかける千鹿谷

千鹿谷
「烏野、あの白鳥沢破って全国だろ？
　すげえよな～」

影山
「おう」

千鹿谷
「ウチは決勝でフルセット負け…
　勝てると思ったんだけどなあ…」

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その時、佐久早が話しかけてくる

佐久早
「おい」

影山
「？」

千鹿谷
（！？サクサ…！）

佐久早
「俺まだビデオ見れてないんだけど
　白鳥沢は何で負けたの？
　若利君は不調だったわけ？」

影山
「…絶好調に見えましたけど」

佐久早
「ハァ～？？
　じゃあ何で負けんだよ？

　どんな手使った？
　誰か若利君止めた？？」

影山
「…ああ、まあ止めてました」

影山
（日向のアレはほぼレシーブか）

影山に詰め寄ってくる佐久早

佐久早
「そいつ誰、何年、
　なんてやつ、ドコ中」

影山
「…」

佐久早の後ろから現れる古森

古森
「悪いねー！

　コイツ超ッッッ絶
　ネガティブなのよ！

　自分を脅かしそうなヤツが
　気になって仕方ねえの！」

笑顔で言う古森

佐久早
「俺はネガティブじゃない
　慎重なんだ」

影山
「佐久早さんはまだ本気
　出してませんよね」

佐久早
「…何で」

影山
「なんとなく…
　イメージより普通だなー
　って思ったんで」

ピキッとくる佐久早
吹き出す古森



古森
「ブフォッ！！」

佐久早
「…」

古森
「今チョット肩の調子が悪い
　【気がする】んだよな？」

佐久早
「…」

古森
「こいつの場合、
　だいたい気のせいなんだけど！

　まあそういうトコは
　慎重で良いと思うよ！」

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背中を向けて去ろうとする佐久早

佐久早
「…風呂」

古森
「もう？」

佐久早
「他のヤツの菌が入る前に入る…」

古森
「邪魔したねー」

古森も去っていく

千鹿谷
（なんか変わった人だなサクサ…）

ほっとする千鹿谷

千鹿谷
「ひーっビビったー！」

影山
「？」

千鹿谷
「【全国3本指】に
　【普通】とか言うから！」

影山
「【まだ】普通に見える
　って言ったんだ」

千鹿谷
「…皆レベル高いけどさー

　とくに【あの人(星海)】
　何モンだろうな？

　影山知ってる？」

目線の先には星海



影山
「知らねえ」

千鹿谷
「身長170cmくらいかな？
　おたくのMBと同じくらい跳んでる？」

影山
「…いや、アイツより跳んでる」

千鹿谷
「…」

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【翌日】

練習している影山達
宮がサーブを放っている

モブの選手がレシーブする

レシーブボールが
影山の上を越えてしまう

影山
「！！」

そのまま敵のモブに
叩き込まれてしまう

全日本男子ユース監督
火焼呼太郎（ひたきこたろう）



火焼
「ネット越えるくらいなら
　Aパス意識しすぎなくていいよ！

　セッターは構える位置
　もうちょいネットから離れていい」

影山
「ハイ！」

ナレーション
「Aパス…ネット際のセッター定位置に
　きっちりに返るパス」

練習が続いていく
滑らかなトスを見せる影山
コート脇で見ている2人の男性

男1
「影山…左利きのMBにも
　難無く合わせてる…」

男2
「技術もセンスも素晴らしいな」



千鹿谷に話しかける影山

影山
「どうだ」

千鹿谷
「んーもっと速く打てると思うんだよな、
　こうパパッとコンパクトにさ」

影山
「わかった」

古森
（すぐ【わかった】って言えるのも
　実行できんのも恐ろしいわ）

他の選手にも話しかける影山
それを見ている千鹿谷

千鹿谷
（影山って多分コミュニケーション
　不器用なんだろうけど
　意識的にがんばってるって感じだよな）

それを見て微笑んでいる宮

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乱れたラリーから
レフトの星海にトスが上がる

影山が昨日の夕食の時の
千鹿谷の言葉を思い出す

千鹿谷
【なんつうかホラ
　所謂『小さな巨人』て感じ】

星海が助走から滑らかなストップ
そして凄いジャンプ、
最後にアタックも決める

良い表情で見ている影山



他の一同もそれを見ている

千鹿谷
「…！？」

古森
「高っけえ～…」

佐久早
「…」

パチパチと拍手する火焼

火焼
「お見事エンドライン！」

良い表情をしていた影山が
練習に戻っていく
その影山を無言で見ている星海

星海
「…」

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練習後のストレッチ
星海が影山に話しかけてくる

星海
「おいお前、俺を見た事あんのか」

影山
「？ここに来てから見てます」

星海
「そうじゃねえよ
　今までに俺の試合見たこと
　あんのかっつってんの」

影山
「無いっス」

千鹿谷
（影山またカラまれてる…）

星海
「じゃあもっとビビれよ驚けよ！！

　初見からずっと【ヘェー！】
　 みたいな顔しやがって！

　大抵のヤツはこのタッパの俺をナメた後、
　俺のプレーを見てビビる！

　そこまでが一連の流れなんだよ！！」



千鹿谷
「！？」

千鹿谷
（なんかコッチもめんどくさい人だ！！）

佐久早
「…」

影山
「ビビってます、けど参考になります」

星海
「あ”あ”っ！？」

宮
「フッフ、いやーキモ座ってるねー
　ちなみに飛雄君は」

影山
（…セッター2年…宮侑）

宮
「なかなか刺々しい第一印象やったけど
　プレーは大分【おりこうさん】よな」



影山
「…は？」

睨み合う影山と宮

千鹿谷
（エエ～！？何！？なんかコワイ！
　全国の猛者達コワイ！）

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【日向サイド】

白鳥沢の練習後、
月島が日向に声をかける

月島
「…おい」

日向
「はい？」

月島
「チョット付き合ってくんない」

日向
「？」

二度見する日向

日向
「！？」



煽り
「月島！？」

ハイキュー ネタバレ 216話へ続く