七つの大罪 ネタバレ 186話
『リオネス防衛戦』

扉絵
「魔神豚達が城豚を攻撃している
　城の上でピンチのホーク」

煽り
「魔神豚からお城を守れ！
　残飯騎士団、籠城中！」

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エスカノールが太陽の攻撃を
エスタロッサに放って行く

その太陽にエスタロッサが
吹っ飛ばされていく

ゼルドリス
「兄者ーっ！！」

吹き飛ばされるエスタロッサの後ろに
ゼルドリスが周って止めようとする
だが勢いが強く止められない

ゼルドリス
「くっ…」

エスタロッサ
「エスカ…ノォオオオオール！！」

エスタロッサ、ゼルドリスが
遠くの方に吹き飛ばされていく



そのまま遠くの地面にあたり
巨大な爆発が起こる

エスカノール
「どれ…王都（リオネス）に戻ろう

　…と行きたいが久々に
　興奮（ハッスル）しすぎか

　神器でも抑えきれんなこれは
　しばらく留まるしかあるまい…」

エスカノールの熱で周囲が
グツグツと溶けて燃えている

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モンスピート達が
エスカノールの方向を見ている

モンスピート
「人間の中にもとんでもない
　化け物がいたものだねえ…

　エスタ口ッサとゼルドリスの魔力が
　一瞬で遠方の彼方に消えてしまったよ

　どうする、デリエリ？
　我々も遊びに行ってみる？」

デリエリ
「ケツから言ってスジが通らねえ」

モンスピート
「我らはあくまでこの国の
　攻略に手こずっていた

　フラウドリンの助っ人として
　来たのだから

　城を堕とすのが先決であって
　遊び優先は筋が通らない

　…そういうこと？」

デリエリ
「ん」

城の方を見るデリエリ

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ハウザー達はデリエリ達とは
少し離れた場所にいる様子
熱で溶けた鎧を脱ぐハウザー達



マルマス
「鎧が～」

ハウザー
「鎧は熱で使いものにねらねえ！！
　さっさと脱いで城に撤退だ！！」

ギルサンダー
「！」

その言葉を聞いたギルサンダーが
ハウザーの胸ぐらを掴む

ギルサンダー
「逃げる気かハウザー！？」

ハウザー
「バカ野郎！！
　城には陛下や王女達がいるんだぞ！？」

ギルサンダー
「だが…魔神族は目の前に…」

胸ぐらを掴み返すハウザー

ハウザー
「俺達は今【十戒】の戒禁で
　戦う事を封じられてんだぞ！！

　だが体を張って守る事ならできる…
　違うか、ギル！？」

ギルサンダー
「！？」

スレイダー
「ハウザーの言う通りだ…
　町の人々と守りに行ってる聖騎士達は
　俺達が誘導するぜ」

サイモン
「陛下達の事は頼む」

バン
「どうやら町に行く手間が
　省けたみてーだな♪」

マルマス
「あ…！町に出ていた聖騎士達が
　人々を誘導してやって来た！！」



ギルサンダー
「ギルフロスト…
　全員城へ避難次第、
　城に魔力防御壁を！！」

ギルフロスト
「任せてギル！」

人々を誘導しようと前に出るグスタフ

グスタフ
「みんな！！急いで中へ…」

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次の瞬間、一般人がナイフで
グスタフの腹部を突き刺す

グスタフ
「え…」



スレイダー
「な…！！」

更にマルマスも一般人に刺される

マルマス
「え…なっ…」

ハウザーに刃物を振り回す一般人
それを避けるハウザー

ハウザー
「お前らおかしいぞ！！」

ギルサンダーが誘導してきた聖騎士の
右腕を捕まえて動けなくする

ギルサンダー
「お前達…何のつもりだ！？」

聖騎士
「魔神王に従わぬ反逆者に
　鉄槌を下すのが我ら僕の使命！！
　ギルサンダー殿…死んで下さい！！」

グスタフ
「こ…こいつら何かの魔力にかかってる！？
　いや…魔力にしては異質な感じがする…！」

地面に足を付いているグスタフ
倒れているマルマス
一般人に刺されているバン

バン
「くそ…これも戒禁か…♪」

そこへモンスピート、デリエリ、
グレイロードが現れる

モンスピート
「そうそう…悪いことは言わない
　もう降伏しなさいよ

　正直この状況でのキミらの勝算は…
　ねぇデリエリ？」

デリエリ
「0な」

その時、城の門からデンゼルと
デスピアスが姿を現す



デンゼル
「勝算はある」

モンスピート
「ん？」

デンゼル
「お前達を今ここで殺す」

バン
「おいデンゼル♪
　奴らにハッタリは効かねえぞ～？」

デンゼル
「【強欲の罪】バン
　陛下と王女達をくれぐれも頼む」

デスピアス
「デンゼル様…
　本当に実行するおつもりですか…！？
　まだその時では…」

デンゼル
「今がその時なのだ
　案ずるでない…覚悟はできておる

　王国の未来の…若人達の為ならば
　喜んでこの老骨の命差し出そう

　さあ、下がれデスピアス」

涙を浮かべているデスピアス

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【城中】

アーデン、デルドレー、ギーラが
バルトラの護衛についている

ギーラ
「さっきまで騒がしかった城の外が
　急に静かに…」

デルドレー
「デンゼル様、大丈夫かしら」

バルトラにはデンゼルの声が聞こえた

デンゼル
『兄上…さらばだ』

バルトラ
「…馬鹿者め…！！」

目を閉じて悲愴なバルトラ

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デンゼルがモンスピート達の前に出る

モンスピート
「さっき我々を殺すとかって
　聞こえた気がしたんだが？」

デンゼル
「耳はいいようだな」

デリエリ
「誰が？どうやって？」

モンスピート
「たかがあか（赤色魔神）に
　毛が生えた程度の闘級のジジイが…」

デンゼル
「お前達を殺すのは私ではない
　ルギツ ヨリ ロデ…【ネロバスタ】」

呪文を唱え、剣を抜くデンゼル
その剣の刀身の中に女性が見える

デリエリ
「剣の中にいる…！！」

デンゼル
「ニワレ カノヒリ オクシュクフ
　カノヒリ ケゾンニク

　ノワレ マシタイト
　ミヲコノ キタラシア
　ニリヨロシ ザンゲサ！！」

デンゼルが手の甲を切る
その血を周りに飛ばし円を描く
血が光り出し、何かが出てくる

ハウザー
「何かが…来る！！」

デンゼル
「顕現せよ」

デンゼルの背後には刀身に映っていた
翼の生えた大きな女性が現れる



バン
「これは…！！ケルヌンノスの
　角笛から感じた気配に似た…」

デスピアス
「デンゼル様は命を代償に
　その身に顕現させる道を選択された！！
　女神族を」

女神族の女性がデンゼルの中に入る
瞳が変わるデンゼル



グレイロード
「嫌なモノを感じていた
　これが…正体」

モンスピート
「とんだサプライズのご登場だね」

前に出るデリエリ

デリエリ
「私（アタシ）が殺る」



煽り
「女神族 vs 魔神族！！
　古の死闘、再び開幕！！

　デンゼル vs デリエリ開戦！！

　女神族をその身に宿し、
　【蒼天の六連星】団長、いざ参る！！」

七つの大罪 ネタバレ 187話
『滅びよ邪悪な者共よ』に続く