トリコ ネタバレ 383話
『トリコとスタージュン！！』

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煽り
「その災厄、抵抗不可能！！」

ナレーション
「人間界：【IGO本部】」

地震で揺れているIGO本部
窓辺に立ち笑っているマンサム

マンサム
「ばっはっは！！
　ばーっはっはっはっはっは！！」

職員達
「ちょっとマンサム会長！！
　地球全体が揺れ動いてるんですよ！？
　何を爆笑してるんですか！！」

マンサム
「わかっとるわい！！
　無力な自分に爆笑しとるんじゃ！！

　まぁ、とっくの昔にワシらが
　どーにかできる事態（レベル）ではない

　今はもう笑いながら祈るしかないわい
　地球の命が…終わらない事を…」

そう言うマンサムにリンや職員が
心配そうな表情をする

職員達
「…」

リン
（…トリコ…！！）

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ナレーション
「最終決戦が始まってから…

　地球が巻き添えで受けた被害は
　甚大であった…

　しかし、人間界が未だ無事なのは
　セツ婆のお陰であった…

　だがそのセツ婆の体力も
　ついに限界が近づいていた…」

気圧ドームで人間界を覆っている節乃
節乃が苦しそうな表情をしている

節乃
「ふ―…ふ―…」

節乃
（もう一度…

　地球崩壊級（クラス）の攻撃が来たら
　耐えられぬかもしれんのぅ…

　次郎ちゃんの気配はとっくに消えとる…
　チチももうすぐ消えるのう…

　残る希望は【2人】…
　トリコに…そして…）



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【アカシアサイド】

ネオを取り込んだアカシア

アカシア
「フフフ…ついにやったぞ…！！

　ついに…【食欲】を我がモノに
　することができた！！

　私はこれ以上ない力を
　手に入れる事ができたのだ！！」

ノッキングされ動けないペア

ペア
「アカシア…きさま…！！
　何て事を…！！裏切ったな…！！」

アカシア
「裏切る？何をだ？」

ペア
「オレがどれだけ協力したと
　思ってる…！！

　ブルーニトロ（オレたち）の
　本当の目的をキサマに教えたのも！」

アカシア
「ああ…お前だったな、ペア
　確か…ネオの封印…だったか？

　それももう…叶わねーなァ
　ペア…」

ペア
「…！！

　どの道、自分の食欲を食っては
　体がもたんぞ…！！

　アカシア…きさまは死ぬ！！」

アカシア
「それを回避する方法を教えたのも
　お前じゃねーか、ペア

　私には星のフルコース以外に
　【本当のフルコース】が存在するんだ
　私以外誰も知らないフルコースがな…

　もう黙ってろペア
　お前を生かしておくのは…
　私に残った唯一の慈悲だ…

　一度は命を繋ぐため…
　お互いを食べ合った仲だしな…」



ペア
「待て！！それは本当に適合する
　食材（フルコース）なのか！？
　アカシア！！」

ペアを無視するアカシアが
煙の中にいるジョアに叫ぶ

アカシア
「さァ、行くぞジョア！！」

ジョア
「ええ…私の方も今し方
　方がついたところ…」

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だがその時、ハッとして
後ろを振り向くジョア

背後で倒れていたスタージュンが
立ち上がろうしていた

スタージュン
「…私は…ある男に…
　感謝せねばならぬ…」

ジョア
（な…に…！？）

スタージュン
「その男のお陰で私は…
　この【食材】を…この【味】を…

　最高の【適合食材】とする事が
　出来たんだ…」

ジョア
「食運の攻撃が…
　効いてないのか…！？」

スタージュン
「ああ…【食運（それ）こそが】
　【私の求めていた食材】だからな…」

ジョア
「食運が食材！？
　何を言っている…！？」

スタージュン
「その男は今も…
　皆に全てを分け与えてくれる奴だが…

　フフ…この世で私が最初に…
　分け与えられた者だったとはな…」

ジョア
「…」

スタージュン
「その男ってのは…
　【我が弟】…【トリコ】だ…！！」



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【チチサイド】

チチが包丁を握っている

地面には横たわっているトリコ
既にトリコの治癒が完了した様子

チチが顔に大量の汗をかいている

チチ
「ふぅー…
　ひとまず傷は塞がったわぃ…

　お前ならきっと大丈夫やって
　信じてるでトリコ」

ゾンゲ
「ん？え―何で首の穴
　無くなってんだコイツ
　あんな重傷だったのに！！」

チチ
「そりゃ、ま…
　【ワシを食わした】からな…」

ゾンゲ
「お前…！！四天王に与えたように…
　【また自分】を…」

ガリガリになっているチチ

チチ
「ああ…旨いモン言うのは
　【ワシ自身】の事や

　人間界のグルメピラミッドや
　その他各地で乾眠しとった
　レッドニトロ達を食って
　今ワシは巨大な力を得た

　まぁそれに時間
　かかっとった訳やけど…

　ニトロがニトロを食うのは
　御法度やが

　ワシは調理によって
　細胞が受ける負荷を減らす事に
　成功したんや

　究極の暗技と言った所かのぅ…
　う…うぅ…」



チチがその場に膝をつく

ゾンゲ
「おい！大丈夫かお前…」

チチ
「それでも賭けは賭けや…

　純度100パーセントのグルメ細胞である
　ニトロを食わせて回復するかどうかは…

　下手したら死ぬ…

　実際ココもサニーもゼブラも
　まだ目を覚ましとらんしな…

　それよりおぬし…
　ネオにレーザーは当てられたんか？

　無理なら無理やったで別に…」

前回、ネオの足にリドルチャプターを
当てたのはゾンゲの様子

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その時、トリコが目を覚ます

ゾンゲ
「あ―っ！！もう！！？
　目ェ覚ましてるじゃねーかトリコ！！」

トリコ
「ありがとうチチ…感謝するよ」

チチ
「フフ…ワシら食欲はみな…
　【強さ】の奴隷や…

　全てのレッドニトロ達の
　パワーを注入した

　細胞が耐えれていれば…
　お前は何十倍も
　強なっとるハズやトリコ…

　これでワシも…心置きなく…
　安心して皆の所に逝ける…」

トリコ
「チチ！」

チチ
「なぁにワシらはまたいつか…
　誰かの食欲として復活するわい…
　あとは頼むで…！トリ…コ…」

そう言って目を閉じるチチ



ゾンゲ
「おい！おい！！お前！！」

トリコ
（チチ…）

小松
『トリコさん…』

トリコ
「！」

小松に呼ばれたような気がして
後ろを振り向くトリコ

トリコの背後には
芳醇な匂いを放つGODがいた

トリコ
「…小松…！」

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【ジョアサイド】

ジョア
「トリコが…弟…？
　どーいうことです？
　スタージュン」

スタージュン
「言った通りさ…
　私とトリコは兄弟…

　私の忘れていた味が…
　見えなかった記憶を
　照らしてくれたんだ…」

ジョア
「…」

ジョアがスタージュンの言葉を思い出す

スタージュン
【お前…私が誰の子か…分かるか？】

ジョア
「あなたは…あなた達は…
　一体誰の子なんですか？」

スタージュン
「まだ分からないのか…私達は…」

その時、煙の中から現れるアカシア

アカシア
「いつまで油を売っている
　ジョアよ」

スタージュン
「！！」



アカシア
「お前がモタついている間に…
　そろそろ降って来るぞ…」

ジョア
「アカシア…降って来る？」

アカシア
「残りの八王も含め一気に葬るなら…
　地球ごと破壊した方が早い…

　いや破壊ではない…

　むさぼり食うと言った方が
　正しいか…

　ネオを食べ、完全なる力を
　手に入れた際、私の体から…

　あふれる食欲が
　【王食晩餐】となって
　無数に飛び出した

　それが今まさに降って来る
　食欲の雨となってな」

降り注いでくる王食晩餐
その光を見上げるトリコ達

アカシア
「さぁ…さぁ…
　しゃくしゃくしてやるぜ！！

　地球よ…！！
　【豪雨！！王食晩餐】！！」



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気圧ドームに王食晩餐が
降り注いでくる

苦しそうな節乃の表情

だが王食晩餐が
気圧ドームに触れる寸前、
全て蒸発して消える

アカシア
「あ？」

その時、アカシア達の所へ三虎が現れる
三虎が王食晩餐を全て片付けた様子

三虎
「今さら化石となった奥義とは…
　拍子抜けもいいところだな」

アカシア
「！」

三虎
「頼りない食欲だ…
　ダイエットでもしているのか？
　アカシアよ」

アカシア
「でかくなったな三虎…
　お仕置きでもされに来たか？」



煽り
「最強、激突！！」

トリコ ネタバレ 384話へ続く