銀魂 ネタバレ 600話
『ハラは割れないがケツは割れている』

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煽り
「解放軍と交渉へ…！！」

天人達と話している喜々達

天人達
「きき間違いか、まさか天導衆を
　我等の協力なくして始末するとでも
　そんな事が…」

喜々
「できる、他でもない

　この身をもってそれを味わった
　散々苦しめられた

　敵（わたし）が言うのだから
　間違いない

　忠告してやろう…
　この者らを敵に回すな

　そして、厠を貸してもら…」

冷や汗を流し苦しそうな表情の喜々
だが喜々の肩を強く握る坂本、桂

坂本＆桂
「ケツの穴を締めろ
　ここが地球とお前の正念場だ」

そう喜々に言い放つ坂本＆桂
冷や汗で絶望の表情の喜々

そこへ新たな天人が現れる
名前は【紫雀（しじゃく）】

紫雀
「ほう、自国の民を
　大層買っておられるようだ

　つまり天導衆は自らの国で処理する
　ゆえに我々解放軍は地球から出ていけと

　そう申しておられるのか」

桂
「紫雀（しじゃく）提督
　解放軍旗上げの盟主の一人にして
　艦隊戦の名手、大物のお出ましだ」

喜々
（こっちも大物がお出ます）

苦しそうにお腹をおさえる喜々

紫雀
「だが、こちらも引けぬ
　天導衆の件は貴国だけの問題ではない

　彼等の手によって実際ここにいる
　仲間達の星が幾つも破壊された

　長きに渡る協会の支配を終わらせ
　自由をとり戻すこの戦いは
　我々全宇宙の民の悲願にして命題

　我々は手を取り合い協力し一丸となって
　事に対処すべきではないのか、地球の民よ

　それとも貴殿らは天導衆と共に
　この解放軍も敵に回し戦おうというのか」

喜々を見つめる紫雀

紫雀
（天導衆に操られ続けた傀儡政権
　徳川幕府

　長きに渡る支配で既に
　骨抜きになっていると思っていたが
　ここまで来るとは

　存外人並みのプライドは
　持ちあわせていたようだ）

冷や汗顔の喜々を見る紫雀



紫雀
（だが、その恐れは隠しようもない
　無理もない

　全宇宙を敵に回し
　なお自国の主張を訴える事など
　誰にもできはしない）

紫雀
「返事がないのは我々を
　受け入れるととってよいのか

　我々は貴殿らの国をとって
　食おうとしているのではない
　共に自由を勝ち得たいだけだ」

紫雀
（恐れに身を委ねよ

　抗っても無駄である事は
　解っているはずだ

　結局そなたらはどこまで行っても
　傀儡（にんぎょう）として
　踊り続ける運命なのだ）

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その時、喜々が口を開く

喜々
「…自由とは何だ」

紫雀
「！」

喜々
「そなたらの求める自由とは
　他の星の自由を奪っても
　ひたすら自らを由とする事なのか

　侍（われら）の戦いは
　そんなものではない

　侍（われら）の求める自由とは
　そんなものではない

　真の自由とは…
　好きな時に厠にいける事…！！」

必死の形相の喜々が言い放つ
そのまま席を立とうとする
だがすぐに喜々の肩を掴む桂、坂本

坂本
「好きな時に出せ」

桂
「替えのパンパースは用意してある」

パンパースを手にしている桂
絶望と驚愕の表情の喜々



紫雀
（気でも触れたか、この後に及んで
　強気の姿勢を崩さぬとは）

天人達
「それはつまり貴様らは
　我等解放軍を敵と…」

喜々
「くどい！！
　同じ話を…何度もさせるなァ！！

　天導衆は我々が倒す！！
　協力したいのであれば勝手にしろ！！

　だが協力と称し我が国を
　好きにするつもりなら
　そなたらも我等が倒す！！

　ハイおしまい！！ハイ終わり！！
　ゼー…フー…ゼー…フー…」

腹を押さえて苦しそうな喜々

紫雀
（助けを乞うどころか
　自ら交渉を打ち切ろうとするとは

　恐れではないというのか
　…いや恐れには違いない

　だがそれは…）

ブルブルと震えながら
席を立ち上がる喜々

喜々
「ハイ、じゃあ帰ろう！
　ハイ、いくよ者ども！」

だがその時、坂本と桂が
喜々の前に立ちはだかる

坂本
「まだぜよ」

桂
「ケツからだけじゃない
　全部ここで吐き出していけ」

冷や汗ダラダラの絶望の表情の喜々

紫雀
（我々ではなく
　別の何かに向けられた恐れだ）

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ガタッと立ち上がる紫雀

紫雀
「待たれい将軍殿！！」

喜々
「いい加減にしろォォォ！！
　これ以上…私をここにとどめれば
　発射して…しまうぞ」

喜々が尻を押さえながら
天人達を睨みつける



天人達
（はっ…発射！？）

天人達の脳裏に浮かぶミサイルの描写
天人達全員が驚いて立ち上がる

天人
「発射だとォォォォ！！
　貴様！！何をっ…
　まっ、まさかっ！！」

喜々達が銃を持った天人達に囲まれる

天人達
「うっ、動くなァァ！！
　その者どもを捕えよ！

　貴様何を隠し持っている！！
　何を企んでいる！！」

喜々が腹を押さえながら
怪しい笑みを浮かべる

喜々
「フッ、無駄だ
　何もかも…もう遅い

　もう止められはしない
　誰にも…私にも…」

天人
「な…何を…一体何をしたァ！！
　何を発射するつもりだ！！

　時限式ミサイルか！！
　惑星間弾道ミサイルか！！

　こっ、答えろォ！！」

坂本＆桂
（いや、ウンコです）



喜々
「企む？私をここまで追いこんだのは
　誰でもないそなた達であろう」

紫雀
「双方おちつけ！！」

天人
「提督！！」

紫雀
「恐れていたのはこれであったか
　将軍、そなた最初から【それ】を
　切札にするつもりだったのか」

喜々
「私は何度も危険信号を送った
　それに気づかなかったのは
　そなたらだ」

紫雀
「できれば使いたくなかった
　奥の手だったと

　【それ】が発射されればどうなる

　狙いはこの母艦 天鳥船
　（アメノトリフネ）か」

喜々
「しれた事を、どうにもならぬ
　ただ私は…

　どれだけ尻を拭っても拭いきれぬ汚名を
　後生まで残す事になるだろう」

背景には喜々が全裸で泣きながら
パンツを洗っている姿



天人達
（尻（せきにん）のとれぬ
　後世まで傷跡を残す兵器
　つまり…核！！）

桂＆坂本
（いや、ウンコです）

天人達
「バ…バカな…

　奴等の乗ってきた船は
　くまなく調査し監視されている

　地球の主要兵器も軍がおさえているはず
　一体どこにそんなものが」

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ウンコ座りし始める喜々

喜々
「発射まであと3分」

天人達
「！！」

喜々
「1…2…3…
　早くここから逃げよォ！！」

天人
「！！まっ、まさか…
　奴の腹の中か！？」

紫雀
「きいた事がある

　地球の侍達は腹に
　兵器をもっていると

　自決覚悟で使われるその兵器は
　核に匹敵する力を持っていると」

紫雀
（そうか、あれが侍達の最終兵器
　（リーサルウェポン）ハラキーリ）

背景には切腹する侍の姿

桂＆坂本
（いや、ハラクダリです）

天人
「ハラキリ！？
　そっ、それは一体どんな…！！」

紫雀
「具体的には解らぬ
　だが、あの形状から察するに

　腹に貯めた何かをエネルギー変換し
　何らかの形で尻の門から解き放つ
　兵器（もの）だと思われる」

坂本＆桂
（いや、それもうほぼほぼウンコです）

天人
「で、それは一体どうやって止めれば」

紫雀
「具体的には解らぬ

　だが食物繊維等を摂取し
　お通じをよくする事によって

　一発あたりの威力は
　軽減できると思われる」

坂本＆桂
（いや、それ具体的にウンコです）

天人
「ハ…ハッタリだ！

　こんなマヌケなポーズから
　核に匹敵するものが
　出て来るワケがない！

　構わん引っ捕らえろ！！」

喜々を捕えようとする天人達
その際、喜々の腹に手が当たる

喜々
「やめろ！そこはッ！」

腹に手が当たった衝撃で
屁が出てしまう喜々

その屁の臭いにより
喜々の周りにいた天人達が倒れる



他の天人達が動揺する

天人達
「ち…近寄っただけで…
　ホ…本物だ！！
　本物のハラキリだ！！」

紫雀
「直ちにここから避難せよ！！
　第一次警報発令！！

　全艦に知らせよ！
　天鳥船から全速力で離れろと！」

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部屋から天人達が逃げ出していく、
だが紫雀だけは部屋に残る
その様子をドアの外から見る天人達

天人
「てっ…提督！！何を！？」

紫雀
「早くゆけ、提督が艦を捨て
　逃げるワケにはいかぬ」

天人
「提督！！」

紫雀
「将軍、私はそなたら地球人を
　見くびっていたようだ

　まさか自決覚悟で
　この交渉に臨んでいようとは

　そなたはその命を賭けて
　無益な争いを止めようと
　ここへ来たのだな

　ゆえに我等解放軍に
　地球から手を引くよう勧告した

　ゆえに死を覚悟しながら
　ハラキリを使う事を恐れていた

　その覚悟、誠にもって見事だった

　私はそんな覚悟をもつ者に
　礼を欠いていた

　命がけで向かってくるものには
　命がけで答えるのが我が星の礼儀

　私もこの命をかけて
　無益な争いを終わらせよう
　
　そなたのハラキリを止めて
　ここからが本当の交渉だ」

紫雀が喜々の背後にいき、
同じようにウンコ座りする



天人達
「提督！！
　あ…あれはハラキリ返し！？

　何だハラキリ返しって

　具体的には解らんが
　恐らくハラキリにハラキリをぶつけ
　相殺させるともりと思われる

　提督がハラキリを使えるのか

　解らん…だが…」

ウンコ座りしながら力みだす紫雀

紫雀
「今なら…何か出そうな気がする！！
　これがっ…これがっ…！！」

桂＆坂本
（いや、ウンコです）

紫雀からブリッと音がする
背中越しに無表情の喜々、紫雀

天人
「…提督？どうしました提督
　何があったんですか？」

紫雀
「…あの…一つ…きかせてもらえる
　ハラキーリって…何？」

喜々
「知らん」

紫雀
「だっ…だよね、だよね

　いや解ってたけどねウン
　んなワケないもんねウン

　あの、まだアイツ（天人）ら
　知らないみたいだから
　言わないでくれないかな」

紫雀の尻の部分が膨らんでいる



喜々
「…構わん、だが代わりに」

紫雀
「解っている、交渉の件は
　私が皆にかけあってみる」

喜々
「いや、それよりまず」

坂本＆桂
「厠を貸してやってくれないか」

その言葉に2人を見上げる喜々
喜々が何とか立ち上がる

桂
「好きなだけしてこい！！」

喜々の背を押す坂本＆桂
その衝撃でウンコが出る喜々

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桂ナレーション
（今回の交渉により、
　解放軍の姿勢は一時的に軟化

　江戸各地で起こる暴動の
　平和的解決

　市中における軍の
　規律統制等を約束したが
　
　地球に駐屯する軍を引かせるまでには
　到らなかった

　だが今回の一番の収穫は解放軍内に
　頼もしき友ができた事なのかもしれない）

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【回想】

ジャージ姿の紫雀、喜々が握手をする
ジャージにはそれぞれ文字が書いている
【暴れん坊提督】【暴れん坊将軍】

紫雀
「…言うなよ」

喜々
「そっちこそ」

紫雀
「絶対だかんな」

喜々
「そっちこそ絶対だかんな」

【回想終了】

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桂、坂本が新八に通信している

桂
『という具合だ

　戦争を止めるにはいたらなかったが
　初回としてはまずまず

　どうだった、俺達の交渉術は』

新八
「いや、ウンコです」

通信機を握り潰す新八



煽り
「ウンコネゴシエーション」

銀魂 ネタバレ 601話へ続く