僕のヒーローアカデミア ネタバレ 103話
『THE 試験』

カラー表紙
「新コスのデク＆轟」

煽り
「掴め！！闘うための資格！！」

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立ち去るイナサ達を
見送っているA組生徒達

瀬呂
「雄英大好きとか言ってたわりに
　入学は蹴るって、よく分かんねえな」

芦戸
「変なの」

相澤
「変だが【本物】だ
　マークしとけ」

その時、女性が相澤に話しかけてくる

女性
「イレイザー！？
　イレイザーじゃないか！」

相澤
「！」

振り向いた相澤が女性を見て
微妙そうな顔をする



女性
「テレビや体育祭で姿は見てたけど、
　こうして直で会うのは久し振りだな！」

デク
「あの人は…！」

女性
「結婚しようぜ」

相澤
「しない」

ドキーとする芦戸

芦戸
「わあ！」

女性
「ブッハーしないのかよ！
　ウケる！」

相澤
「相変わらず絡み辛いな、
　ジョーク」

デクが嬉しそうに説明し出す

デク
「スマイルヒーロー
　【Ms.（ミス）ジョーク】！
　
　個性は【爆笑】！

　近くの人を強制的に笑わせて、
　思考・行動共に鈍らせるんだ！

　彼女の敵（ヴィラン）退治は
　狂気に満ちてるよ！」

ジョーク
「ハハハ！！私と結婚したら
　笑いの絶えない幸せな家庭が
　築けるんだぞ」

相澤
「その家庭、幸せじゃないだろ」

ジョーク
「ブハ！」

梅雨
「仲が良いんですね」

ジョーク
「昔、事務所が近くでな！
　助け助けられを繰り返すうちに
　相思相愛の仲へと」

相澤
「なってない」

ジョーク
「いじりがいがあるんだよな、
　イレイザーは」

相澤
「何だ、お前の高校（とこ）もか」

ジョーク
「そうそう、おいで皆！
　雄英だよ！」

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ジョークが引率する生徒達
手前の男は【真堂（しんどう）】



真堂
「おお！本物じゃないか！」

女子生徒
「すごいよすごいよ！
　TVで見た人ばっかり！」

長髪男子生徒
「一年で仮免？
　へえーずいぶんハイペースなんだね

　まァ色々あったからねえ
　さすがにやる事が違うよ」

ジョーク
「傑物（けつぶつ）学園
　高校二年二組！
　私の受け持ち、よろしくな」

デクに話しかける真堂

真堂
「俺は真堂！
　今年の雄英はトラブル続きで
　大変だったね」

真堂がデクの手を両手で握る

デク
「えっ、あ」

更に上鳴と耳郎の手を握る真堂

真堂
「しかし君たちはこうして
　ヒーローを志し続けているんだね
　すばらしいよ！すばらしいよ！

　不屈の心こそこれからのヒーローが
　持つべき素養だと思う！」

A組生徒達
（まぶしい）

上鳴
「ドストレートに
　爽やかイケメンだ…」

真堂
「中でも神野（カミノ）事件を
　中心で経験した爆豪くん
　君は特別に強い心を持っている

　今日は君達の胸を借りるつもりで
　頑張らせてもらうよ」

爆豪に右手を差し出す真堂
だが爆豪はその手を叩き払う

爆豪
「フかしてんじゃねえ
　台詞と面が合ってねぇんだよ」

不敵な顔の真堂



切島
「こらおめー失礼だろ！
　すみません、無礼で…」

真堂
「良いんだよ！心が強い証拠さ！」

女子生徒
「ねぇ轟くん、サインちょうだい
　体育祭かっこよかったんだあ」

轟
「はあ…」

長髪男子生徒
「やめなよ、ミーハーだなァ」

峰田
「オイラのサインもあげますよ」

はしゃいでいる生徒達

相澤
「おい、コスチュームに
　着替えてから説明会だぞ
　時間を無駄にするな」

生徒達
「はい！」

耳郎
「なんか…外部と接すると
　改めて思うけど…」

上鳴
「やっぱけっこうな有名人なんだな
　雄英生って、イヤハヤ」

その言葉を聞いたジョークが
相澤の方を見る

ジョーク
「…？ひょっとして…
　言ってないの？イレイザー」

相澤
「…」

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【試験会場巨大ホール】

コスチュームを着た
大勢の受験者達

飯田
「多いな…！」

デク
「多いね…！」

壇上には司会進行役に
【目良（めら）】という人物が立つ



目良
「えー…ではアレ、
　仮免のヤツを、やります

　あー…僕、ヒーロー公安委員会の
　目良（めら）です

　好きな睡眠はノンレム睡眠
　よろしく

　仕事が忙しくてろくに寝れない…！
　人手が足りてない…！眠たい！

　そんな信条の下、
　ご説明させていただきます」

受験者達
（疲れ一切隠さないな、
　大丈夫かこの人）

目良
「ずばりこの場にいる受験者1540人
　一斉に、勝ち抜けの演習を
　行ってもらいます」

受験者達
「ザックリだな、まじか」

目良
「現代はヒーロー飽和社会と言われ、
　ステイン逮捕以降ヒーローの在り方に
　疑問を呈する向きも少なくありません

　【ヒーローとは見返りを求めてはならない】
　【自己犠牲の果てに得うる称号で
　　なければならない】

　まァ…一個人としては…
　動機がどうであれ、

　命がけで人助けしている人間に
　【何も求めるな】は…

　現代社会に於いて無慈悲な話だと
　思うワケですが…

　とにかく…対価にしろ義勇にしろ、
　多くのヒーローが救助・ヴィラン退治に
　切磋琢磨してきた結果、

　事件発生から解決に至るまでの時間は今、
　ヒくくらい迅速になってます

　君達は仮免許を取得し、
　いよいよその激流の中に身を投じる

　そのスピードについて行けない者、
　ハッキリ言って厳しい

　よって試されるはスピード！
　条件達成者【先着】100名を
　通過とします」

受験者達
「待て待て1540人だぞ！？
　5割どころじゃねえぞ！？」

目良
「まァ社会で色々あったんで…
　運がアレだったと思って
　アレして下さい」

受験者達
「マジかよ……！」

目良
「で、その条件というのが、
　コレです」

ターゲットとボールを
両手に持っている目良



目良
「受験者はこのターゲットを3つ、

　体の好きな場所、ただし常に
　晒されている場所に取りつけて下さい
　足裏や脇などはダメです

　そしてこのボールを6つ携帯します

　ターゲットはこのボールが
　当たった場所のみ発光する仕組みで、
　3つ発光した時点で脱落とします

　3つ目のターゲットにボールを当てた人が
　【倒した】こととします

　そして【2人】倒した者から
　勝ち抜きです

　ルールは以上」

デク
（入学試験と似てる…いや…
　対人と対ロボじゃまるで話が違う！）

　ボールの所持数は
　合格ラインぴったり3つ目の
　ターゲットをかすめ取るとか

　そういう策を推奨しているのか…！？
　入試以上に苛烈なルールだ！）

目良
「えー…じゃ【展開後】、
　ターゲットとボール配るんで、

　全員に行き渡ってから
　1分後にスタートとします」

黒服達が道具を配布し始める

轟
「展開？」

その時、壁と天井が離れていく
外の光が射し込んでくる

デク
「！？」

天井と四方の壁が展開される
展開した周囲には山岳、高層ビル、
工場地帯、街並み、森、滝など



目良
「各々苦手な地形好きな地形あると思います
　自分を活かして頑張って下さい」

受験者達
（ムダに大掛かりだな！」

目良
「一応、地形公開をアレする
　っていう配慮です…

　まァ、ムダです
　こんなもののせいで睡眠が…」

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【観客席】

相澤の近くに座るジョーク

ジョーク
「イレイザー、チャック開いてる」

クスクスと笑うジョーク
イライラする相澤

相澤
（何で俺の回りはこう
　うるさい奴ばかりなんだ）

ジョーク
「しかし【20人】とはなァ

　お前が除籍してないなんて
　珍しいじゃん

　気に入ってんだ？
　今回のクラス」

相澤
「別に」

ジョーク
「ブハッ、アハハハ
　照れんなよ、ダッセエなァ！
　付き合おう！」

相澤
「黙れ」

ジョーク
「アッハッハッハッ
　しっかしそれなら変な話だぜ

　例年形式は変われど、
　この仮免試験には一つの慣習に
　近いものが存在する

　全国の高校が競い合う中で唯一、
　【個性不明というアドバンテージ】を
　失っている高校

　体育祭というイベントで個性はおろか
　弱点・スタイルまで割れたトップ校

　可愛いクラスなら
　言ってあげれば良いのに！

　毎回まず初めに行われる…
　【雄英潰し】の事を」

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デク
「先着で合格なら…
　同校で潰し合いは無い…

　むしろ手の内を知った仲で
　チームアップが勝ち筋…！

　皆！あまり離れず一塊で動こう！」

爆豪
「フザけろ遠足じゃねえんだよ」

その場から走り去っていく爆豪
そんな爆豪を追う切島

切島
「バッカ、待て待て！」

轟
「俺も大所帯じゃ却って
　力が発揮出来ねえ」

轟も別の方向へ走りだす



デク
「轟くん！」

峰田
「緑谷、時間ねえよ！行こう！」

集団で走り始めるデク達

カウントダウン
「4」

デク
「単独で動くのは良くないと
　思うんだけど…」

峰田
「何で？」

デク
「だってホラ…！
　僕らはもう手の内バレてるんだ」

カウントダウン
「3」

デク
「さっき僕が言った勝ち筋は
　他校も同様なワケで…
　学校単位での対抗戦になると思うんだ

　そしたら次は当然、
　どこの学校を狙うかって話になる」

カウントダウン
「2…1…START！」

何かに気付き峰田が指差す
その方向にはデク達に迫る受験者達
その中に真堂もいる



真堂
「【自らをも破壊する超パワー】
　まァ…杭が出てればそりゃ打つさ！」

デク達に多量のボールが投げられる

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相澤
「雄英潰し…

　別に言わない理由もないが、
　結局やる事は変わらんからな

　理不尽（ピンチ）を
　覆していくのがヒーロー

　そもそもプロになれば
　個性晒すなんて前提条件

　悪いがウチは他より
　少し先を見据えてる」

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オールマイトの言葉を思い返すデク

オールマイト
【多分付け焼き刃以上の効果があるよ
　こと仮免試験ではね】

デク、お茶子、芦戸、峰田、常闇が
ボールを弾いたりぶち壊す



デク
「締まって行こう！」

煽り
「突き破れ！四面楚歌！
　仮免取得に向け奮闘する
　出久達だったが！？」

僕のヒーローアカデミア ネタバレ 104話へ続く