361: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:07:46.61 ID:9twGZq3N0
第55話 無限夢列車
扉絵 三日月の夜の中、煙を吹き上げて奔る無限列車
煽り 眠る炭治郎一行を横目に汽車は粛々と…
車掌が涙を流しながら床に膝を突き、頭を下げている
その相手は鬼の手 手首から先のみのその姿には、夢という文字がいくつかと
目と口がついていて喋る
車掌「言われた通り切符を切って眠らせました どうか早く私も眠らせて下さい
死んだ妻と娘に会わせて下さい お願いします お願いします…」
手「いいとも よくやってくれたね お眠り 家族に会える良い夢を」
車掌の心臓がドクンと大きく脈打ち、そのままうつ伏せに床に倒れこんだ
手の鬼の後ろに跪いて控える人間が四人
その中の三つ編みの娘が手の鬼に声を掛ける
三つ編み「あの… 私たちは……」
手「もう少ししたら眠りが深くなる それまでここで待ってて
勘のいい鬼狩りは殺気や鬼の気配で目を覚ます時がある
近づいて『縄を繋ぐ時』もからだに触らないよう気をつけること
俺は『暫く先頭車両から動けない』 準備が整うまで頑張ってね 幸せな夢を見るために」
控えていた四人は男が二人と女が二人、いずれも若いが虚ろな目をしている
その四人が「はい…」と返事をした
汽車の先頭車両の上、下壱の鬼が走る汽車の上でも揺らぐことなく風に向かい立っている
下壱「どんなに強い鬼狩りだって関係ない 人間の原動力は心だ精神だ "精神の核"を破壊すればいいんだよ
そうすれば生きる屍だ 殺すのも簡単 人間の心なんてみんな同じ 硝子細工みたいに脆くて弱いんだから」
そう独り言を呟く下壱の鬼は笑みを浮かべていた
炭治郎たちの他、他の客も全員眠っている車両
すうすうと寝息を立てる善逸の夢の中
禰豆子の手を引き、たわわに実る桃の木の林の中を駆ける善逸
禰豆子の爪は尖っておらず、また口枷も牙も無い
善逸「こっちこっち!! こっちの桃がおいしいから 白詰草もたくさん咲いてる
白詰草で花の輪っか作ってあげるよ禰豆子ちゃん 俺本当にうまいのできるんだ」
禰豆子に振り返りそう言う善逸の頬は高揚し紅く染まっている
善逸に笑顔を向ける禰豆子
禰豆子「うん たくさん作ってね!」
善逸「途中に川があるけど浅いし大丈夫だよね?」
禰豆子「川? 善逸さんどうしよう 私泳げないの」
と、困った顔をする禰豆子
途端に善逸の顔が真っ赤に染まる
善逸「俺がおんぶしてひとっ飛びですよ川なんて 禰豆子ちゃんのつま先も濡らさないよ お任せくださいな」
続きます
扉絵 三日月の夜の中、煙を吹き上げて奔る無限列車
煽り 眠る炭治郎一行を横目に汽車は粛々と…
車掌が涙を流しながら床に膝を突き、頭を下げている
その相手は鬼の手 手首から先のみのその姿には、夢という文字がいくつかと
目と口がついていて喋る
車掌「言われた通り切符を切って眠らせました どうか早く私も眠らせて下さい
死んだ妻と娘に会わせて下さい お願いします お願いします…」
手「いいとも よくやってくれたね お眠り 家族に会える良い夢を」
車掌の心臓がドクンと大きく脈打ち、そのままうつ伏せに床に倒れこんだ
手の鬼の後ろに跪いて控える人間が四人
その中の三つ編みの娘が手の鬼に声を掛ける
三つ編み「あの… 私たちは……」
手「もう少ししたら眠りが深くなる それまでここで待ってて
勘のいい鬼狩りは殺気や鬼の気配で目を覚ます時がある
近づいて『縄を繋ぐ時』もからだに触らないよう気をつけること
俺は『暫く先頭車両から動けない』 準備が整うまで頑張ってね 幸せな夢を見るために」
控えていた四人は男が二人と女が二人、いずれも若いが虚ろな目をしている
その四人が「はい…」と返事をした
汽車の先頭車両の上、下壱の鬼が走る汽車の上でも揺らぐことなく風に向かい立っている
下壱「どんなに強い鬼狩りだって関係ない 人間の原動力は心だ精神だ "精神の核"を破壊すればいいんだよ
そうすれば生きる屍だ 殺すのも簡単 人間の心なんてみんな同じ 硝子細工みたいに脆くて弱いんだから」
そう独り言を呟く下壱の鬼は笑みを浮かべていた
炭治郎たちの他、他の客も全員眠っている車両
すうすうと寝息を立てる善逸の夢の中
禰豆子の手を引き、たわわに実る桃の木の林の中を駆ける善逸
禰豆子の爪は尖っておらず、また口枷も牙も無い
善逸「こっちこっち!! こっちの桃がおいしいから 白詰草もたくさん咲いてる
白詰草で花の輪っか作ってあげるよ禰豆子ちゃん 俺本当にうまいのできるんだ」
禰豆子に振り返りそう言う善逸の頬は高揚し紅く染まっている
善逸に笑顔を向ける禰豆子
禰豆子「うん たくさん作ってね!」
善逸「途中に川があるけど浅いし大丈夫だよね?」
禰豆子「川? 善逸さんどうしよう 私泳げないの」
と、困った顔をする禰豆子
途端に善逸の顔が真っ赤に染まる
善逸「俺がおんぶしてひとっ飛びですよ川なんて 禰豆子ちゃんのつま先も濡らさないよ お任せくださいな」
続きます
362: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:08:17.78 ID:9twGZq3N0
汽車の中、眠りながら鼻ちょうちんを膨らませる善逸は、うふふっと寝言で笑っていた
その隣で猪の皮の花から、同じく鼻ちょうちんを膨らませて眠っている伊之助の夢の中
どこか洞窟の中、禰豆子の手を引きながら歩く伊之助
伊之助「探検隊!! 探検隊!! 俺たち洞窟探検隊!!」
禰豆子の着物は袖が無く、また丈も膝より短い 口枷はそのままだが、頭の上にはウサギの耳が付いていた
そこに奔り寄ってくる二つの影
炭治郎・善逸「親分 親分!!」
伊之助「どうした子分その一その二」
走り寄ってきた二人の姿は、禰豆子と同じく袖が無く膝よりも短い着物姿
そして炭治郎の頭と尻にはタヌキの耳と尾、顔にも目の周りがタヌキの顔のように模様があり、頭の上には
葉が一枚乗っていた
善逸は鼠の小さな耳が付き、鼻先が黒く、歯が齧歯目の動物特有の出っ歯だった
炭治郎(ポン治郎)「あっちからこの洞窟の主の匂いがしますポンポコ!」
善逸(チュウ逸)「寝息も聞こえてきますぜチュー」
伊之助「よし行くぞ!! 勝負だ!! ついて来い 子分その三」
子分その三と呼ばれた禰豆子はしかし動かない
伊之助「おいコラ!! こっち来いホラ!! ツヤツヤのドングリやるからホラ!!」
座り込んでいる禰豆子の前に、手のひらに乗せたツヤツヤのドングリをいくつか差し出す伊之助
伊之助「行くぞ!!」
炭治郎・善逸「ヘイ!!」
伊之助についていく三人
炭治郎を肩に持たれかけさせながら眠る杏寿郎の夢
屋敷の部屋の中 正座する杏寿郎の前には布団が敷かれ、こちらに背を向けて男が横たわっている
杏寿郎(ん? 俺は何をしに来た? そうだ 父上へ報告だ 柱になったことを
部屋は縁側から庭へと続いている。杏寿郎の父は庭の側へと横たわり、杏寿郎には顔を向けない
父「柱になったから何だ くだらん…どうでもいい どうせたいしたものにはなれないんだ お前も俺も」
父のその言葉に少し驚いた様子の杏寿郎
父の部屋から下がり、廊下を歩いていると、弟の一人が障子を開けて顔を覗かせた
弟「あ…兄上」
弟は眉も頭の後ろで結んだ髪も兄の杏寿郎に良く似ていた
弟「父上は喜んでくれましたか? 俺も柱になったら父上に認めてもらえるでしょうか」
弟の問い掛けに、つい先刻の父の背中を思い出す
床に横たわる父 枕も布団も乱れ、だらしなく横たわったままこちらに背を向け本などを開いている
昔からああではなかった
鬼殺隊で柱にまでなった父だ
情熱のある人だったのに ある日突然剣士をやめた
突然
あんなにも熱心に俺たちを育ててくれていた人が
なぜ
まだ杏寿郎が今の弟くらいの年頃、二人の息子に木刀の持ち方などを教えてやる父は笑顔だった
考えても仕方がないことは考えるな
千寿郎はもっと可哀想だろう
物心つく前に病死した母の記憶はほとんど無く 父はあの調子だ
弟の千寿郎の前で膝を突き、視線を彼よりも低くして顔を見上げる杏寿郎
杏寿郎「正直に言う 父上は喜んでくれなかった!
どうでもいいとのことだ しかし! そんなことで俺の情熱は無くならない! 心の炎が消えることはない!
俺は決して挫けない」
膝を突いたまま、困惑気味の表情を浮かべる千寿郎の手を取る杏寿郎
杏寿郎「そして千寿郎 お前は俺とは違う! お前には兄がいる 兄は弟を信じている
どんな道を歩んでもお前は立派な人間になる! 燃えるような情熱を胸に頑張ろう!
頑張って生きて行こう! 寂しくとも!」
兄の話を聞きながら、弟は目から大粒の涙をいくつも溢れ落とした
そんな弟を兄は抱きしめ、弟もまた兄を抱きしめ返した
続きます
その隣で猪の皮の花から、同じく鼻ちょうちんを膨らませて眠っている伊之助の夢の中
どこか洞窟の中、禰豆子の手を引きながら歩く伊之助
伊之助「探検隊!! 探検隊!! 俺たち洞窟探検隊!!」
禰豆子の着物は袖が無く、また丈も膝より短い 口枷はそのままだが、頭の上にはウサギの耳が付いていた
そこに奔り寄ってくる二つの影
炭治郎・善逸「親分 親分!!」
伊之助「どうした子分その一その二」
走り寄ってきた二人の姿は、禰豆子と同じく袖が無く膝よりも短い着物姿
そして炭治郎の頭と尻にはタヌキの耳と尾、顔にも目の周りがタヌキの顔のように模様があり、頭の上には
葉が一枚乗っていた
善逸は鼠の小さな耳が付き、鼻先が黒く、歯が齧歯目の動物特有の出っ歯だった
炭治郎(ポン治郎)「あっちからこの洞窟の主の匂いがしますポンポコ!」
善逸(チュウ逸)「寝息も聞こえてきますぜチュー」
伊之助「よし行くぞ!! 勝負だ!! ついて来い 子分その三」
子分その三と呼ばれた禰豆子はしかし動かない
伊之助「おいコラ!! こっち来いホラ!! ツヤツヤのドングリやるからホラ!!」
座り込んでいる禰豆子の前に、手のひらに乗せたツヤツヤのドングリをいくつか差し出す伊之助
伊之助「行くぞ!!」
炭治郎・善逸「ヘイ!!」
伊之助についていく三人
炭治郎を肩に持たれかけさせながら眠る杏寿郎の夢
屋敷の部屋の中 正座する杏寿郎の前には布団が敷かれ、こちらに背を向けて男が横たわっている
杏寿郎(ん? 俺は何をしに来た? そうだ 父上へ報告だ 柱になったことを
部屋は縁側から庭へと続いている。杏寿郎の父は庭の側へと横たわり、杏寿郎には顔を向けない
父「柱になったから何だ くだらん…どうでもいい どうせたいしたものにはなれないんだ お前も俺も」
父のその言葉に少し驚いた様子の杏寿郎
父の部屋から下がり、廊下を歩いていると、弟の一人が障子を開けて顔を覗かせた
弟「あ…兄上」
弟は眉も頭の後ろで結んだ髪も兄の杏寿郎に良く似ていた
弟「父上は喜んでくれましたか? 俺も柱になったら父上に認めてもらえるでしょうか」
弟の問い掛けに、つい先刻の父の背中を思い出す
床に横たわる父 枕も布団も乱れ、だらしなく横たわったままこちらに背を向け本などを開いている
昔からああではなかった
鬼殺隊で柱にまでなった父だ
情熱のある人だったのに ある日突然剣士をやめた
突然
あんなにも熱心に俺たちを育ててくれていた人が
なぜ
まだ杏寿郎が今の弟くらいの年頃、二人の息子に木刀の持ち方などを教えてやる父は笑顔だった
考えても仕方がないことは考えるな
千寿郎はもっと可哀想だろう
物心つく前に病死した母の記憶はほとんど無く 父はあの調子だ
弟の千寿郎の前で膝を突き、視線を彼よりも低くして顔を見上げる杏寿郎
杏寿郎「正直に言う 父上は喜んでくれなかった!
どうでもいいとのことだ しかし! そんなことで俺の情熱は無くならない! 心の炎が消えることはない!
俺は決して挫けない」
膝を突いたまま、困惑気味の表情を浮かべる千寿郎の手を取る杏寿郎
杏寿郎「そして千寿郎 お前は俺とは違う! お前には兄がいる 兄は弟を信じている
どんな道を歩んでもお前は立派な人間になる! 燃えるような情熱を胸に頑張ろう!
頑張って生きて行こう! 寂しくとも!」
兄の話を聞きながら、弟は目から大粒の涙をいくつも溢れ落とした
そんな弟を兄は抱きしめ、弟もまた兄を抱きしめ返した
続きます
363: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:08:50.28 ID:9twGZq3N0
ガタンガタンと揺れる列車
炭治郎の夢
雪こそまだ無いが、吐く息が白く染まって見えるほど寒いとある日 山の中
竈門家の家の前 炭を入れる籠を背負い、炭治郎は佇んでいた
家の前では籠に入れた芋を二人で運ぶ、弟の茂と妹の花子
茂「あ 兄ちゃんおかえり!」
花子「炭売れた?」
兄の姿に気づき、笑顔で声をかけてくる二人
炭治郎は走りより、二人が芋と籠を落とすのも構わず思い切り抱きしめた
抱きしめて、声を上げて泣いた
炭治郎「うああああ ああ あああ!! ごめん ごめん!! ごめんな」
炭治郎の様子を見て、不思議そうに互いの顔を見る茂と花子
夢を見ながら、汽車の中で眠る炭治郎もぽろぽろと涙を零していた
炭治郎たちに近づく、手の鬼に従っていた四人の短所
前髪をすっきり上げた娘が、三つ編みの娘に尋ねた
娘「縄で繋ぐのは腕ですか?」
三つ編み「そう 注意されたことを忘れないで」
髪を短くした男が縄をビンと張り、善逸の左腕の手首にギュッと結んだ
三つ編みの娘も同じように、杏寿郎の右手首に縄を結んだ
炭治郎たちの両手を結ぶのではなく、彼らはそれぞれ炭治郎たちの片腕と自分達の片腕を
縄で繋いだ
炭治郎の腕は、前髪を左目の上で分けた男と
杏寿郎の腕は、三つ編みの娘と
善逸の腕は、髪の短い男と
伊之助の腕は、もう一人の娘と繋げられた
炭治郎と腕を繋げた男が、炭治郎たちの椅子の裏側の席へと座り、縛った方の腕を胸に当てた
男(大きくゆっくり呼吸する 数を数えながら そうすると眠りに落ちる
イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ…)
やがて男の心の中の声が消えていく
炭治郎の夢の中 続き 家の中
花子「それで急にお兄ちゃん泣き出すからびっくりしちゃった」
それを聞き、団子を食べながら竹雄が笑う
竹雄「変なのアハハ」
笑う子供たちを前に、母だけは少し心配そうな表情を浮かべた
葵枝「まぁ… 疲れてるのかもしれないわね炭治郎 無理しないで今日は休みなさい」
心配そうに炭治郎の頬に右手を当てる葵枝
炭治郎「そんな 大げさだよ 平気だから」
葵枝「本当に?」
炭治郎「うん 何か悪い夢でも見てたみたいだ」
その時、炭治郎の頭から大きな布が被せかけられた
茂のいたずらだった
茂「ばふ――ん」
炭治郎「うわっ 何してんのも――!!」
茂「ぐわははは」
花子「やめなさいよ洗濯物で!!」
楽しそうにはしゃぐ子供たちを笑顔で見つめる葵枝 茶を飲みながら一緒に笑う竹雄
汽車の上 ズボンのポケットに両手を突っ込んだまま、揺らぐ様子の無い下壱の鬼
下壱「ねんねんころり ねんころり 息も忘れてこんころり 鬼が来ようとこんころり 腹の中でもこんころり
楽しそうだね 幸せな夢を見始めたな 深い眠りだ もう目覚めることはできないよ」
夢の中 茂に後ろから抱きつかれて笑う炭治郎 茂も花子も楽しそうに笑っている
煽り 迫る現実、相対する夢…。
巻末 応援の手紙、チョコレート、飲み物、粘土の炭治郎たち、感謝感激です泣<呼世晴>
炭治郎の夢
雪こそまだ無いが、吐く息が白く染まって見えるほど寒いとある日 山の中
竈門家の家の前 炭を入れる籠を背負い、炭治郎は佇んでいた
家の前では籠に入れた芋を二人で運ぶ、弟の茂と妹の花子
茂「あ 兄ちゃんおかえり!」
花子「炭売れた?」
兄の姿に気づき、笑顔で声をかけてくる二人
炭治郎は走りより、二人が芋と籠を落とすのも構わず思い切り抱きしめた
抱きしめて、声を上げて泣いた
炭治郎「うああああ ああ あああ!! ごめん ごめん!! ごめんな」
炭治郎の様子を見て、不思議そうに互いの顔を見る茂と花子
夢を見ながら、汽車の中で眠る炭治郎もぽろぽろと涙を零していた
炭治郎たちに近づく、手の鬼に従っていた四人の短所
前髪をすっきり上げた娘が、三つ編みの娘に尋ねた
娘「縄で繋ぐのは腕ですか?」
三つ編み「そう 注意されたことを忘れないで」
髪を短くした男が縄をビンと張り、善逸の左腕の手首にギュッと結んだ
三つ編みの娘も同じように、杏寿郎の右手首に縄を結んだ
炭治郎たちの両手を結ぶのではなく、彼らはそれぞれ炭治郎たちの片腕と自分達の片腕を
縄で繋いだ
炭治郎の腕は、前髪を左目の上で分けた男と
杏寿郎の腕は、三つ編みの娘と
善逸の腕は、髪の短い男と
伊之助の腕は、もう一人の娘と繋げられた
炭治郎と腕を繋げた男が、炭治郎たちの椅子の裏側の席へと座り、縛った方の腕を胸に当てた
男(大きくゆっくり呼吸する 数を数えながら そうすると眠りに落ちる
イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ…)
やがて男の心の中の声が消えていく
炭治郎の夢の中 続き 家の中
花子「それで急にお兄ちゃん泣き出すからびっくりしちゃった」
それを聞き、団子を食べながら竹雄が笑う
竹雄「変なのアハハ」
笑う子供たちを前に、母だけは少し心配そうな表情を浮かべた
葵枝「まぁ… 疲れてるのかもしれないわね炭治郎 無理しないで今日は休みなさい」
心配そうに炭治郎の頬に右手を当てる葵枝
炭治郎「そんな 大げさだよ 平気だから」
葵枝「本当に?」
炭治郎「うん 何か悪い夢でも見てたみたいだ」
その時、炭治郎の頭から大きな布が被せかけられた
茂のいたずらだった
茂「ばふ――ん」
炭治郎「うわっ 何してんのも――!!」
茂「ぐわははは」
花子「やめなさいよ洗濯物で!!」
楽しそうにはしゃぐ子供たちを笑顔で見つめる葵枝 茶を飲みながら一緒に笑う竹雄
汽車の上 ズボンのポケットに両手を突っ込んだまま、揺らぐ様子の無い下壱の鬼
下壱「ねんねんころり ねんころり 息も忘れてこんころり 鬼が来ようとこんころり 腹の中でもこんころり
楽しそうだね 幸せな夢を見始めたな 深い眠りだ もう目覚めることはできないよ」
夢の中 茂に後ろから抱きつかれて笑う炭治郎 茂も花子も楽しそうに笑っている
煽り 迫る現実、相対する夢…。
巻末 応援の手紙、チョコレート、飲み物、粘土の炭治郎たち、感謝感激です泣<呼世晴>
374: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:20:19.24 ID:v/+rgJdB0
バレ乙です
次回禰豆子が助けに入るのかな
伊之助はなんだ
会話してた記憶ないけど手を繋いでひっっぱていくくらい
禰豆子の事可愛がってんのか
次回禰豆子が助けに入るのかな
伊之助はなんだ
会話してた記憶ないけど手を繋いでひっっぱていくくらい
禰豆子の事可愛がってんのか
388: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:27:47.60 ID:SEt8r2ze0
>>374
一人だけメスだからかなと思わなくもない
一人だけメスだからかなと思わなくもない
376: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:21:09.97 ID:/E3aasoQd
乙です
幸せな夢から徐々に辛い夢に変わっていって心を壊す感じか
煉獄さんはもう前回幸せな夢見たから今回は湿っぽい夢見てるのかな
幸せな夢から徐々に辛い夢に変わっていって心を壊す感じか
煉獄さんはもう前回幸せな夢見たから今回は湿っぽい夢見てるのかな
379: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:22:54.31 ID:hJJkWdj60
むしろ煉獄さんの夢もまだ弟さんが存命だから
幸せな夢の範疇なのかもしれない
幸せな夢の範疇なのかもしれない
384: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:24:38.87 ID:4X6I28wfp
>>379
弟さんが故人なのかどうかはまだわからないだろw
弟さんが故人なのかどうかはまだわからないだろw
380: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:22:58.31 ID:4X6I28wfp
今回煉獄さんが前回と違う夢を見てるから
もしかして前回の夢は煉獄さんの夢じゃなかった可能性もあるのでは?
もしかして前回の夢は煉獄さんの夢じゃなかった可能性もあるのでは?
383: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:24:25.19 ID:UJmvVNDLa
レンゴクさんだけ過去の回想っぽい
385: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:25:18.13 ID:EZB7+8Pe0
禰豆子が鍵になりそうだな
切符切られてないから、当然術にはハマってないだろうし
切符切られてないから、当然術にはハマってないだろうし
386: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:25:35.18 ID:SEt8r2ze0
炭治郎の夢に禰豆子がいないな
やっぱり禰豆子がキーになって起きるか
でも起きても人質に人間が腕に結びつけてあるとか下壱策士じゃん
やっぱり禰豆子がキーになって起きるか
でも起きても人質に人間が腕に結びつけてあるとか下壱策士じゃん
395: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:34:53.17 ID:SEt8r2ze0
炭治郎の夢に禰豆子と六太がまだ出てきてない
夢に出てきた家族は全員無惨に家の中で殺されてた家族
炭治郎がいる状況で無惨に襲われ目の前で家族が惨殺される夢につながるのでは...?
善逸と伊之助の夢はどっちも禰豆子が困って引き留めようとする展開が共通してるな
夢に出てきた家族は全員無惨に家の中で殺されてた家族
炭治郎がいる状況で無惨に襲われ目の前で家族が惨殺される夢につながるのでは...?
善逸と伊之助の夢はどっちも禰豆子が困って引き留めようとする展開が共通してるな
396: バレちゃんねる 2017/03/23(木) 17:35:04.06 ID:2bH93nLJp
禰豆子は蜘蛛編はサポートに回ってたから、今回はメインかな~?
爆血でブースト付けたりして闘うのかな?楽しみすぎィ!
爆血でブースト付けたりして闘うのかな?楽しみすぎィ!
2525: 名無しさんのオススメ記事 2016/00/00(水) 18:18:18.18
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